豆は「しあわせ」のタネである

あらためまして、豆苗!

「カンブリア宮殿」の影響で

少し前のテレビ番組「カンブリア宮殿」に、豆苗の会社・村上農園の村上社長が登場されました。リアルも録画も視て「豆苗愛」に感化され、あれから豆苗を買っています。

豆苗は工場(農園というより野菜工場に見えました)で栽培するから、100円前後の安定した価格を維持できるのだそう。

豆苗やもやしは、異常気象や季節、経済の動向に関係なく自らの価値をキープしています。村上龍さんの言葉を借りれば、「農園で働く人たちは、赤ちゃんを育てるようにスプラウトと接する」と。ロス率が低く安定した価格を保ち、しかも栄養価が高い。その上、村上農園では豆苗を使った料理を次々に考案し、世に出していきます。だから、根強い人気なのですね。

豆苗を置いていない食品スーパーのほうが珍しいくらいです。私の場合、ブロッコリースプラウトとか、カイワレ大根とか、豆苗とか、それ系は買ってもなかなか一度に使い切れず、冷蔵庫の野菜室に長居をする存在でした。ですが、村上農園のホームページを見ていたら、いろいろ活用できそうに思いました。

 

豆苗のエンドウ豆って、赤えんどう?

豆苗はエンドウ豆の若芽と書かれています。袋の中の豆苗のタネ部分は赤茶色っぽいから、てっきり「赤えんどう」だと思っていました。下の写真は左が乾燥状態の赤えんどう。右が水浸けして茹でた赤えんどうです。

一見似てるけど、違うんですね。「グリーンピースの乾燥豆」が「豆苗のタネ」だそう。ちょうど赤えんどうも、水浸けして膨らんだ姿が豆苗の下にくっ付いているタネと似ています。

でも、よく見ると、豆苗のタネの種皮が破けた中に見える豆は、みどり色です。これが、赤えんどうですと赤茶色の種皮の中は白いのです。

 

再生栽培したいよね

豆苗を買った人が、少なくとも一度はやってみる「豆苗の再生栽培」。今回、私も挑戦しました。おそらく人生で2回目です。1回目は遠い遠い昔でした。

切って使い終えた豆苗の根っこの部分を水に浸します。そして、窓辺に置く。すると1週間もすれば、驚くほど成長しています。おそらく買ったときくらいの背丈になっています。しかし、最初みたいにワサワサ、フサフサよりもややうっすら。やわらかい新芽の先にちゅるんと巻いた茎が育っています。

 

お陽さま大好き、ヒマワリみたい!

豆苗の再生は、水替えがポイント。1日に2回くらい新しい水に替えるのが良いとのこと。陽当たりのよい窓辺に置いておくと、光のほうに向いています。

イタズラにお陽さまと反対方向に向けておくと、1〜2時間置いていたらもう、窓側を向いています。植物の明るさ感知能力はスゴイ! 夜でも照明のほうを向いていたのには驚きました。

 

パイオニアに学ぶ

村上農園って、豆苗のシェア日本一の会社だそうです。同社ホームページ「豆苗研究会」のサイトには栄養価や美容効果が書かれた「豆々研究室」や、使いかけの豆苗の保存方法や豆苗レシピなどが書かれた「食々研究室」、再生栽培のコツを教わる「育々研究室」など、盛りだくさん。

再生栽培しようと思うなら、タネからギリギリに切るのはNG。水替えなど上手に再生栽培すると、買ったあと2回も収穫できるみたいです。

ただ豆苗を売るだけではなく、こうやって買ってくださった方のお役に立つ情報を多方面に公開されているから、豆苗のシェアが上がっていったのだと思います。

村上農園、豆苗がすくすく成長したように、これからますます発展していくのでしょうね。すごいなぁ、尊敬!

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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