豆は「しあわせ」のタネである

黄えんどう豆の可能性

ミツカン ZENB ヌードルを試す

2月に書いたZENBヌードルの続篇です。

前回はヌードルとセットで購入したパスタソースを使ってみました。ZENBのサイトにそれ以外の食べ方も掲載されてて、「かま玉」みたいなのをやってみたいと思いました。

たまごかけヌードル」と呼ぶみたいです。

こちらは「バター&黒こしょう」ヌードル。

味付けは醤油をたら〜り。カルボナーラ風たまごかけヌードル。バターしょうゆ味が、日本人の味覚に合うのです。

これって、黄色えんどう豆の麺とは感じませんね。聞かなければ、わかりませんよ。おいしい。豆100%ヌードルと知ってるから、尚おいしいと感じます。

そして、もう一つやってみたかったのが、ヌードルの煮汁で作る豆味のスープ。

こうなりました。黄色えんどう豆の麺煮汁+塩+わかめ+卵の白身+金ごま+ごま油。いい感じです。バターしょうゆ味のカルボナーラと一緒に味わいました。

最初、「1袋に4束入って792円は高い?」と思いましたが、こんなに遊べるし、「パスタとスープ材料として1束で2度おいしい」と考えたら、ちっともお高くないのでは‥‥ という思いに至りました。

 

「黄えんどう豆のヒミツ」に学ぶ

ZENBヌードルのサイトの下のほうに「黄えんどう豆のヒミツ」という箇所があります。そこに栄養のことや健康のこと、SDGsにつながるような話などがたくさん掲載されています。とても勉強になるので、興味のある方はご一読ください。

豆がカラダに良いことは知ってて、食物繊維やミネラルが豊富なことも知ってて、黄えんどう豆の麺は小麦アレルギーの人も食べられることもわかってて、だけど詳細な数値データまで把握しておらず、漠然と思い込みのように知ってるだけでした。

ZENBヌードルの麺に使われているのは、アメリカ産の黄えんどう豆。

脂質の含有量が少なく、品質劣化がしにくい豆なのだそう。将来に向け人口爆発が続くことで、動物からではなく豆からたんぱく質を摂取しようとする取り組み。そこに黄えんどう豆を起用されたとか。

黄えんどう豆は、日本ではほとんど流通していないのではないかと存じます。日本でエンドウ豆は、みつ豆や豆かん・豆大福などに使われる「赤えんどう」と、うぐいす餡や甘納豆などに使われる「青えんどう」が大半です。

豆を栽培すると根粒菌の働きで土壌が良くなり、肥料の使用量を減らせて、牛や豚・鶏などを飼育するより少ない量の水で収穫できる、と「豆とSDGs」の話でもお聞きしました。

昨今、大豆ミートの代替肉が注目されていますが、食物繊維と植物性たんぱく質が豊富な黄えんどう豆は、大豆より脂質が少なく、よりヘルシー志向であると世界の国々で用いられ、特に北欧やロシアでは伝統的に食べられてきた豆だそうです。

寒い国のイメージが浮かぶ北欧やロシアで長く食べ継がれてきた豆が、世界の未来に光明を与える豆になるとは‥‥ 痩せた土地でも育つ豆、荒れ地を開墾するとき最初に植えられる食物、環境に応じて生き延びる種を残して進化する豆‥‥。

これまで知り得る知識を総動員して、私はこの黄えんどう豆ヌードルの存在がうれしくてなりません。がんばれ、豆!

ミツカンのZENB JAPAN さん、ありがとうございます。

この先、黄えんどう豆麺がもっとたくさん流通し、他社からも類似商品の後発品が出て日本でも当たり前になるくらい消費量が増えたら、価格がもっと下がるはずです。

大豆もひよこ豆もレッドキドニーも、海外から日本に入る豆は、国産の豆より価格が安価で、黄えんどう豆も輸入品だとしたら‥‥?

この商品が普及することが、地球の安定と健康長寿を招き寄せる?

黄えんどう豆のこと、もっと勉強しようと思います。プラントベースの食べ物についても最近ちょっこし、かじっています。世界中の人たちが、空腹で困らない未来をつくるのは、現代を生きる私たちの暮らし方と考え方次第なのだろうと思います。

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  1. 2021年 5月 19日

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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