うぐいす餡の薄皮まんじゅう試作
青えんどうでつくるアンコ
仕事で薄皮まんじゅうの試作をしました。使ったのは、青えんどう。
1晩水戻しして、茹でて使います。
アンコにしますから、やわ茹でにします。茹でていると、豆の皮が浮いてきます。浮いてきた皮は全部すくい去って、豆のデンプン質のところを使ってアンコにします。
皮を取り去って、粗めのザルで裏ごしします。最後に残る豆の皮は使いません。
あずきのこし餡を作る要領ですね。
豆を裏ごししたものを「生あん」と言います。砂糖を加える前のあんこの元。豆の吟醸ですね。
裏ごしした青えんどうの生あんに、砂糖と塩少々、水を加えて練り上げるのがレシピの手順。
私は、砂糖を煮溶かした蜜に生あんを加え、しばらく寝かせてから炊きました。
薄皮まんじゅう
青えんどうで作るアンコが「うぐいす餡」、うぐいす餡を丸めて薄皮まんじゅうを作ります。
が、初回はアンコの練りがやわらか過ぎて、丸めたアンコがゆる過ぎて形がくずれてしまいます。小豆のあんこより、加熱調理後の蒸発量が少ないようです。
再度加熱して、水分を飛ばしました。
薄力粉+砂糖+重曹を混ぜたものに、あんこを転がして蒸し鍋で蒸し上げました。
茶こしを使って、きな粉を振り掛けたら出来上りです。
きな粉は「泣き(しめり)」がこないように、食べる直前にかけるのが良いかと思います。
あんこに使う豆
今回は、青えんどうを使って、うぐいす餡を作りました。
一般的によく使われるのは、あずき、大納言。京都の和菓子の職人さんを取材した際に、餡やぜんざいに使う小豆を教わりました。京都府亀岡産「馬路大納言」、兵庫県「神河大納言」、兵庫県氷上「春日大納言」、青森大納言を使っているそうです。
白あんに使うのは、たいてい手亡豆。高級和菓子には白小豆が使われたりします。一般的な白小豆は北海道産で、スペシャル高価なのが備中白小豆(岡山県産)。
そのほか、いんげん豆の仲間で、紅しぼり、虎豆などでもあんこを作ったことがあります。
赤レンズ豆ですと、黄色いあんこができます。水浸けがいらない赤レンズ豆は、あんこを作るのにも調理時間が短く手軽に作ることができます。仕上げに「色留め」のつもりで、レモン汁を入れたこともあります。
デンプン質の多い豆が、餡を作るのに向いています。
アンコもいろいろ。ぜんざいもいろいろ。甘味処で美味しいのをいただいて、自分のアンコを磨いております。
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