10月13日「豆の日」に、ブドウ飯をつくる
小豆島の『伊喜末八幡神社』秋祭りでは
10月13日は「豆の日」。
小豆島の伊喜末八幡神社の秋祭りの日でもあります。この日、神社では「ブドウ飯」なる神饌がお供えされるそうです。ブドウ飯は、ブドウ豆の入ったご飯。「豆の日に、神様にお供えする豆ごはん」、気になります。
ブドウ豆がどんな豆かも、世の中のおおよそ 99.9%以上の人がご存知ないだろうと思います。
食べたことはもちろん、見たことすらない「ブドウ飯」を、記憶を頼りに作ってみました。
豆ラボの神棚さまにもお供えしました。
わかります? ブドウ豆は、いろいろ手を尽くして調べていただいたところ、どうやら「緑豆」のことです。ブドウ豆は別名「もやし豆」と呼ばれているそうです。
もやしの原料になる豆=緑豆、ブラックマッペなど。時に「大豆もやし」などもありますが、世の中の大半のもやしは、輸入物の緑豆からできています。
私はこれらの情報を、豆類時報の取材で6月に訪れた小豆島の土庄町役場 生涯学習課のご担当者さんに教わりました。豆類時報112にも書きましたが、見せてくださった資料には【 四海伊喜末地区 】の箇所に「 ブドウ飯 」の記述がありました。
「 ブドウ豆の入ったご飯のことである。普通は米の1〜2割の豆を入れるが、神饌は色をよくするため豆を4割ぐらい入れる。水を多めに入れて炊き上げる。社務所でお手伝いの人が調理する。少し軟らかく炊いたものは、ブドウ粥として人々が常食していた」。
と記されています。お供えの仕方は、
神輿1基につきブドウ飯は柏の葉10枚、甘酒は5枚用意し、板の上に神輿側から甘酒を5枚1列に並べ、次にブドウ飯を5枚ずつ2列に並べる。神輿は3体なので、3枚の板の上に同じように神職が並べる。お祓いの後祝詞を奏上し、神輿かつぎの人がいただく。
と。本当に、お祭りのお供えなんですね。
柏の葉に盛り付けるのですね・・・
あ〜、なぜに作る前に読み返さなかったか・・・
ブドウ飯の疑問
・お米は、うるち米? それとも、もち米? 配合する?
・緑豆を1合に対し、30g(大さじ2)入れたけど、4割ということは1合(約160g)に対し 60g強、私が作った倍量以上入れるのですね?
・ご飯を炊く水は、緑豆の煮汁? 水?
・少し塩を入れますよね?
・仕上がりにゴマを振ったりする? 葉っぱにのせるお供えに、ゴマは振らないでしょう・・・
と、わからないことだらけ・・・
豆の比率に関しては、作る前に読み返して計算すれば気づいたはず・・・
資料には「社務所でお手伝いの人が調理する」と、ありました。
「調理する過程を見てみたい。柏の葉っぱに盛り付けて、お神輿さんに置くところ、神輿を担ぐ人たちが召し上がるところを見てみたい」と、そんな気持ちが込み上げてきています。
来年の「豆の日」、小豆島に「伊喜末八幡神社の秋祭り」と「ブドウ飯」見学に行ってみたいです。行けたらいいな。行けるように、忘れないように、今日のブログに書きました。
この次は、柏の葉っぱも用意しよう・・・
はじめまして
今年、ぶどう小豆の種を譲っていただきはじめて育ててみました。無事に収穫となり食べてみたくインターネットでいろいろ調べていてこちらにたどりつきました。私が譲っていただいたぶどう小豆は広島県の走島の在来種?固定種?のものと聞きましたがこちらを読ませていただき小豆島のブドウ豆に近いものなのかと思いました。
参考にさせていただいて豆ご飯を炊いてみたいと思います。
栗原さま コメントありがとうございます。
ぶどう小豆を検索しました。中国などから輸入する緑豆ではなく、こちらの「ぶどう小豆」のほうが、小豆島のぶどう豆にそぐうように思います。
ご存知の方から「もやし豆」とお聞きしたので、緑豆に間違いないと思ったのですが、「ぶどう小豆」の説明を読んでみると、もしかしたら原生種のヤブツルアズキの子孫とかかもしれないと思いました。
自分でももう少し調べてみます。貴重な情報を、ありがとうございました。 五木
返信をいただきありがとうございました。
ヤブツルアズキを検索してみましたら、蔓状になるとありました。
ぶどう小豆は蔓状にはなりませんでした。
参考までに。
栗原さま ぶどう小豆とヤブツルアズキの情報をありがとうございます。
ネットで、ぶどう小豆を購入しました。見た目の印象は、おおよそ小粒の緑豆のようです。
近々、見様見真似の「ぶどう飯」を作ってみようと思っています。