豆は「しあわせ」のタネである

土用餅と あんころもち

土用とは

年に4回、立春・立夏・立秋・立冬の直前18日間のことをいいます。

ちまたで「土用の丑の日に鰻を食べる」習慣が強調されていますが、夏土用はあんこたっぷりの「土用餅」を食べる日として、豆好きにとって大切な日。

毎年めぐってくる「夏土用」と土用餅の関係を知っておきましょう。

2022年は立秋が8月7日となるため、土用はその日以前の18日間、7月20日〜8月6日となります。

土用入りは7月20日、土用の丑の日は7月23日(一の丑)と8月4日(二の丑)の2回、ちなみに鰻を食べるのは「一の丑」にあたる7月23日だそうです。

そして、土用餅を食べるのは、土用入りの7月20日がベストなようです。

 

『出町ふたば』さんで知りました

午前9時台の出町ふたば、まだ並ぶ人は1列の半分くらいで「これなら買える!」と並びました。

並んでいるうちに品定め。

最初に惹かれたのは「北海道産 かぼちゃあん」のくずまんじゅう、みぞれもち。「冷やして 笹巻 みぞれもち」ってなに? これは食べなければ・・・ と思いましたが、まだ出来ておらず。

おおよそ11時頃に行くと買えるみたいです。

その先に見つけたのが「土用餅」。私の記憶では、うなぎとセットで食べるイメージでした。

土用餅の「あんころもち®︎」を買おうと思ったのは、店先に置かれた「土用餅の由来」を読んだから。土用入りに食べるみたいなことが書かれていました。

 

あんころもち、出町ふたばさんでは粒あん・こしあん・白あんのあんころもち3種類が売られていました。私のチョイスは、粒あん・白あん、そして、看板商品の豆餅です。

 

「ぼたもち」と「あんころ餅」の違い、意識に残すため書いておきます。

ぼたもちの中には、半殺し(半つぶし)の餅米を丸めたものが包まれていて、あんころもちには粉から作った(だんご粉? 上新粉? 寒晒し粉?)だんごが包まれています。

歯ごたえしっかりのお団子に、甘いあんこがたっぷり。粒あんは、塩を入れないか極めて少ない甘さを強調する餡の印象を受けました。白あんは白いんげん豆の香りを感じる餡でした。

 

土用餅の由来

出町ふたばのあんころもち、一気に2つ美味しくいただきました。

▲ ふたばさんでもらってきた「土用餅の由来」

〜徳川時代の中期より、土用入りに餅を小豆餡で包んで食せば、夏季の悪病災難を退け除くといわれました。

鰻を食べるのと同様に、土用餅を食べて夏の暑さを乗り切るためとされています。

出町ふたば しおりより

豆好きとしましては、夏を乗り切るにはやっぱり土用餅ですよ。

土用餅、土用のうちに自分でも作ってみよう〜っと😀

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コメント

    • よこやま
    • 2022年 7月 22日

    美味しそうですね。

    また記事を宜しくお願いします。

      • Nodoka
      • 2022年 7月 22日

      よこやま さま コメントを入れてくださり、ありがとうございます。

      出町ふたばの「あんころもち」は®︎表示がついていました。ということは「あんころもち」はふたばさんの登録商標なんだなと思いながら原稿を書きました。
      俵型の表面に、3本指で押した型がついているのも独特だなと思いました。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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