HAND OVER の枝豆シュー
1週間に1軒、新しい店をのぞいてみよう
せっかく京都に住まわせてもらっているのだし、世界が注目するこの土地で日々に流されぬよう、気になるところに足を運んでみようと意識して暮らしています。
1週間に1軒と思ったら、1週間なんてアッという間。最近お邪魔したのは、このお店です。
HAND OVER 「手渡す」という意味のお店です。
夏頃にオープンしたお店で、「京野菜のプティ シュー」と書かれていたのが気になっていました。鹿ヶ谷南瓜、万願寺唐辛子、紫甘藷‥‥ いかにも京野菜!
京野菜のプティ シュー
プティシュー ひとつ300円。
6〜7種類くらい並んでいた中で、外せないのは「枝豆」です。もう一つは、どれにしよう? と迷って、選んだのは「桑の実」です。
本当だったら、家族と1個ずつ‥‥ と思いましたが、直径5センチほどのプティサイズでしたから、枝豆シューを味わったら、自然にもう一つにも手が伸びました。
正直に書きます。風邪をひいて味覚がボケていたのかもしれませんが、枝豆は枝豆感が飛んでいると思いました。砂糖の甘さと洋酒の残り香が枝豆の若々しい青くささを消して、見た目の色合いは枝豆だけど、枝豆の味がわからない‥‥ 一つ星シェフの洋菓子に、ごめんなさい。
2つ目に食べた「桑の実」のほうが、酸味のある甘さで食べやすかったです。これはきっと、私が桑の実の味を知らないからで、ふつうの味覚の人が食べると「枝豆」もグレイトなおいしさのはずです。私が豆に対して異常なだけで‥‥
シューはサクサク、ビスキーな食感で、プチな中にも京野菜クリームがたっぷりの印象。
1個300円のシュークリームと考えると「お高い?」と思うかもしれませんが、これはプティーシューという名の洋菓子です。そこここで売ってる「ふわふわフルーツたっぷり」のケーキを1つ買うより、このシュー2つのほうが◎
手しごとを極めた方の作品のようなお菓子だと感じました。
次回食すとしたら、「京とまと」と「万願寺唐辛子」をチョイスしてみたい。京野菜がどのような味わいで表現されるのか、食べることは勉強です。
ミシュランシェフのフレンチを食べてみたい
「HAND OVER」は、ラクエ地下1Fのテナントさんです。シュークリーム以外に、ベイクドの小さいケーキやテリーヌなどが、銀座和光か高級ブランドの時計屋さんみたいにディスプレイされていました。
「ミシュランシェフが手がけるテイクアウト専門店」、3年連続でミシュラン一つ星を獲得された滝本将博シェフのお店だそうです。
紙袋に配置されたロゴマークの素晴らしさ。白と黒だけで店名「HAND OVER」の「H」と「O」の文字を見事に表現されています。洗練の象徴たるこのシンプルなロゴマークに感動しました。
滝本シェフのお店、いただいたパンフレットから調べてみたら‥‥ 本店は、通勤時に烏丸御池駅から歩いてくる途中にある「お安くない」隠れ家っぽい店構えのフレンチのお店でした。
「La Biographie…」、明るい陽ざしの朝、すてきな光に満ちた入口に「ランチくらいだったら入っても大丈夫かな?」と通り過ぎた店‥‥
いつか自前で入って食事ができるように、私は自分の仕事に励みます。
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