豆は「しあわせ」のタネである

「2016 国際マメ年」を前に‥‥

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*上記の国際マメ年のマークは、FAOの日本事務所に連絡して許可をいただいて使用しています。

前回ふれた「2016 国際マメ年」について、自分なりにちょっと調べてみました。

国際連合食糧農業機関(FAO)のホームページを拝見すると、

サヤインゲンからキマメまで:国際マメ年、始まる

という見出しのプレスリリースが掲載されています。ちょっと長いけど、パン・ギムン国連事務総長の声明なども日本語で掲載されているので読んでみてください。(→ 後日、日本語版は消えています)

 

見出しだけピックアップすると

・2016年は乾燥豆類のタンパク質の力と健康効果をとりあげる

・未開拓の潜在能力

・健康効果

・家畜や環境にも利点が

というような観点で、いろいろと述べられています。

 

 

2016 国際マメ年を前に、思うこと

プレスリリースを全部読んで思いました。「国際マメ年」について書かれた文書は共感することが多々ありますが、感覚が何となくおじちゃん的に感じます。

飢餓を救う食糧としての豆、野菜より高い栄養成分もそなえ持つ豆、腐りにくく保存しやすい、運びやすい豆、‥‥ 確かに豆の良いところは多々あります。

「持続可能な未来のために栄養ある種子を」をスローガンに、フードチェーンを通して新たな賢い豆の使い方を広めていくための『国際マメ年』だそう。

さすが国連、ワールドワイドな視点にたった発言だなと思います。規模が大きすぎて、視点が崇高すぎて、ちょっとムズカシイ。台所のボウル、まな板、包丁、鍋、お皿から、だいぶ遠いところにある話に聞こえそう‥‥

 

私がいつも感じているのは、

◎豆はカワイイ。

紅しぼりや虎豆、紫花豆や緑貝豆など、模様入りの豆は特に、ぜ〜んぶ模様が違うのです。1粒1粒見たことがないと気付かないと思いますが、どうしてあんな違う模様に生まれてくるのか、並べてみるとホントかわいいのです。

 

◎豆は楽しい

料理するときに豆を加えると、それだけで何だか身体にいいことをしているような、ちょっとお洒落な料理が作れそうな期待感がわきます。豆ラボに来てくださる方に、何かしらの豆料理をお出しすることがありますが、皆さん、

「この豆は何?」「へぇ〜、豆ってこんな味がするんですねー」と、知っているはずで未知なる味を楽しんでくださいます。その様子を見るのが楽しい。作るのも食べてもらうのも、楽しい食材です。

 

◎豆は料理の幅を広げる

冷蔵庫に茹でた豆をストックしておくと、いつもの料理に変化が出ます。大豆系、いんげん系、それぞれの個性を知った上でカレーに入れたり、サラダに混ぜたり、炒め物に加えたり‥‥便利な食材なのです。

水浸けして茹でる手間が‥‥ と思われる方もおられるでしょう。そういう時は、レンズ豆や白小豆、緑豆などが便利です。小豆も30分ほどで煮えますが、感覚が「和」にかたよるので合わせにくいかもしれません。

国連のリリースに出てくる豆も良いけれど、日本の在来種の豆にもおいしい豆がたくさんあります。国連+日本色(食)の感覚で、豆を見ていくと食卓がより豊かになると思います。

 

2016 国際マメ年〜私にできること

国際マメ年と大上段に構えるのではなく、豆のことを飲食店の人たちや台所に立つ料理好きな人たち、豆に興味のある人たちにもっと伝えていきたい。

「2016年は国際マメ年なんですよ。国連が2013年に採択し、FAOも‥‥」な〜んて話を交えながら、みんなでもっと豆を食べようよという動きが、あちこちで見られるようになると思います。ふふふ。今のうちから、豆のことを知っておくとイイかもね。

と、あちこちで軽口をたたきながら、豆の話をしています。

豆と豆料理についての講義や実習の場で、赤飯教室や味噌教室などに参加してくださる方々に、飲食店経営者や穀物販売に携わる方々に、広告関係・雑誌メディアの方々を対象に‥‥ 様々な立ち位置の人に応じて、豆の話ができるのが私の強み。

料理のこと、販売のこと、提供の仕方や広め方、豆についての様々な疑問や要望に応えたい。私と豆の話をしませんか。

「豆のことだったら、2晩くらい話せます」「いや、20分でお願いします」と、かつて私に言ったのは風神の廣渡史朗さんでした。笑

 

豆・豆料理探検家&豆料理アドバイザー 五木のどか、

豆の年が始まるのを前に、わくわくが止まりません。

世界中の人たちと豆の話がしたい。その願いが実現するのが2016年です。

道で会って豆の話をしても、逃げずにちょっとだけお付き合いくださいね〜(^^)

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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