豆は「しあわせ」のタネである

【名古屋】豆菓子の「豆福」さんへ

豆業界の人も絶賛する店

豆に詳しい方と豆菓子の話をしました。

東京の「豆源」さん、京都の「豆政」さん、大阪の「Nuts DOM」さんなどの名前が出たとき、教えていただいた名古屋の名店が「豆福」さん。

それから気になって、「名古屋の名店を存じ上げずして、豆好きは語れない」と思い、名古屋を通る際に訪ねてみました。

豆福さんは名古屋駅から頑張ったら徒歩で行けるエリアにあります。(初めて行くには、徒歩では少し不安かも?)

豆福さんは、大きな通りからちょっと入った辺りにありました。

1939年創業の豆菓子屋さん。本店は、私が訪ねた名古屋市西区の問屋街に、名駅エリアではタカシマヤと松坂屋に店舗があるそうです。

『豆匠 豆福』と看板が上がっていました。「豆菓子を作ってる会社や店が、目標にする会社です」と教えていただいた豆福さん。さすが、豆の匠です。

お店の中に入ると、たくさんの商品が整然と並んでいました。

音更大袖振大豆が一番に目に入り、丹波の黒大豆、千葉県産の落花生、ピスタチオなど値の張る豆を材料に使われた豆菓子を見つけました。商品パッケージや展開も、すごいなと思いました。

いろいろ迷って2品をチョイス。1万円からのお釣りがピン札だったことに驚きました。「虎屋さんみたい」と思ったら、名古屋ではそのスタイルが名店の証のようです。

神棚を「豆神神社」として祀られ、お賽銭の替わりに賽銭箱に大豆を入れるよう設置されていました。創業80余年の名古屋の豆菓子屋さんを訪ねて、考えること多し。勉強になりました。

 

「豆福は日本の大豆にこだわり続けます」

豆福さんで、私のチョイスはこの2品。代表銘菓の「山海豆」と、金のシャチホコ袋に入った「豆でなも」。名古屋イメージをデフォルメした異彩を放つパッケージと、対局にあるしっとりとした風情を感じる看板商品。個性が光っています。

まずは、金シャチから。

『豆でなも 八丁味噌カシュー』5袋入り 540円

テトラの袋の中に、またテトラが5つ。その中には、八丁味噌味のカシューナッツが4〜5粒。袋のインパクトに負けないくらい個性ある味に仕上がっていました。赤い勾玉、ビールのつまみにクセになる味わい。

小袋1つは、ほんとに「あっ」と言う間です。気をつけないと、一気に5袋開けてしまうかも‥‥

そして『山海豆』。36g入り 756円

北海道産「袖振大豆」使用 と書かれているのは、音更大袖振大豆のことですね。豆3粒を海苔で手巻きした商品とのこと。口にしてすぐ「こんな面倒なこと、機械ではできひんやろな」と思いました。

「パリッとした食感の海苔の端っこ、どうやってくっつけたの?」「パリッとしたまま剥がれてこないように綴じるのって、技術がいるよね」とそんなことを思いながら、味わいました。

こちらもするすると、いくつでも食べてしまえます。

良い素材を使って丁寧に作られた豆菓子。他にも気になる商品がいくつかありましたので、またの機会は名駅のタカシマヤか松坂屋を覗いてみようと思います。

先代を知るという別の御仁も、20数年前を懐かしみながら店の話を聞かせてくださいました。本当に名高いお店なのだと納得した次第。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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