豆は「しあわせ」のタネである

大福豆に願いを込めて

年末年始に選ぶ豆

10月下旬、仕事で関わっているお正月イメージの印刷物(師走発行予定)に、大福豆(おおふくまめ)を使いました。

大福豆って名前がいいと思いませんか? 新年に向け、周りの方々のご多幸を願う気持ちを込めて選ぶ豆。大きな福、たくさんの福が訪れますように、と。

別名:十六寸(とろくすん)とも呼ばれる白い豆です。水戻しすると少し肌色っぽい色になり、茹でるともっと肌色っぽくなります。茹でるときの豆らしいやわらかなにおいが、何とも言えません。

私は好きです、大福豆。

今回入手した豆の袋には「大福豆 存在感があって甘く、スープの具材にぴったり」と書かれていました。

 

大福豆のシロップ浸け

大福豆は料理にも、スイーツにも、和の甘味にも使えるスグレモノの豆です。私はシチューやカスレ、ラタトゥイユ、サラダなど適当にいろいろ使います。甘いペーストにしてモンブランみたいに絞ったり、シロップ浸けにしたり、自分でやったことないけど甘納豆や十六寸甘煮で売られていたり・・・

シロップ浸け、よろしかったらお試しください。

[材料]

大福豆(乾燥) 1カップ

砂糖      1カップ

塩       2つまみ

水       適量

 

[作り方]

①大福豆を水洗いして、たっぷりの水に浸して1晩おく。

②大福豆を水煮にする。沸騰したら中火に落とし、アクが浮いてきたら取り除いて40〜50分ほど茹でる。皮が破ける前に火を止めて、鍋に蓋をして予熱でやわらかくする。

③別の鍋に1カップの湯を沸かし、砂糖を入れて煮溶かしシロップを作る。

④ ③のシロップに②の豆と塩を入れ常温に冷ます。冷めたら冷蔵庫へ、1日ほど味を沁み込ませる。

 

大福豆の販売店を探し

本来ですと前もってネット注文で取り寄せるのですが、今回は使う前々日に思い立ち「間に合わないな」と近隣で探すことに。

大福豆は、通常の食品スーパーでの扱いはほとんどありません。豆販売の専門店か、デパ地下辺りが懸命です。錦市場は水曜休みの店が多いので、八百一本館2Fの計り売りほか何軒かに電話で問い合わせを入れていたところ・・・

錦市場の水曜も開いている豆を扱う店で、気になることを言われました。

「大福豆? 大きな白い豆のこと?」

「あの、一番大きいのは白花豆だから、それより一回り小さい白い豆です。十六寸とも呼ばれます。手亡豆ではなく、金時豆やレッドキドニーくらいの大きさに近い、平豆の白いのです」

「はぁ? 十六寸? あんなのおいしくないから、うちには置いてませんよ!!」

おばあさんの声でした。錦市場の豆屋の女将さん? 

個人差や好みはあると思うけど、大福豆はおいしいですよ。豆を売る人が、豆に対してそんな無礼な発言は控えてください。と、怒りにも似た感情が込み上げてきました。。。😢

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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