「栖園」2月の琥珀流し NEW
「琥珀流し」に導かれ
京都らしい京都の風情ただよう甘味どころ、大極殿本舗六角店 栖園(せいえん)。
このお店の看板商品の一つでもある[琥珀流し]は、京都以外から来られる甘いもの好きな客人をモレなく連れて行き、「ね、食べてみて」とすすめたい甘味です。
その[琥珀流し]が通年になって2年目、私は昨年そのことを知らなかったので、1月〜3月の[琥珀流し]を楽しみに足を運んでいます。
1月の京のお雑煮をイメージして作られた[琥珀流し〜白みその蜜]は、メルモちゃんみたいな味と勝手なイメージを膨らませておりましたら、今回の2月の[琥珀流し]も絶品でした。
2月はココアの蜜
どの月にうかがっても[琥珀流し]には、季節が楽し気に映し出されています。食文化と伝統と遊び心をミックスした心地よい仕掛けに「な〜るほど(^^)」と、うれしくなるのです。
初めて口にした[琥珀流し〜ココアの蜜]には、素直に感動しました。
ゆるい寒天を包み込む冷たいココアの蜜に、肉桂味がかすかにわかる砂糖菓子のあられが合わせられ、繊細にとけていく甘さとココアが混じり合って喉の奥に消えてゆくのです。
はー。書いてる今も、思い出します。
ココアに浸ったあられはやわらかく、染み込んでいない小粒のあられはサクッと‥‥ それらをまとめるのが、通称[腰抜けの寒天]です。
上にのる白いメレンゲは、箸休めのお役でしょうか。
もう一度、食べたい。
いつもは小椀ぜんざいとのセットをおススメしていますが、2月に限っては[琥珀流し]単体で、意識を集中して味わってほしい。
3月の[琥珀流し]は、甘酒の蜜と聞いております。
「中旬終わりの頃は、さくらの蜜に変わります」と、お支払いのとき奥さんに声をかけていただきました。「この時期は寒いから、ココアをちょっと濃いめに溶いているんです。大丈夫でしたか?」と、微細な調整の秘密も教えていただきました。
何度も通っていると、そうしたお話も聞かせていただけて、得した気持ちで店をあとにしました。3月は上旬にうかがわせていただきます!
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