週に1回、豆料理を作ってみんなと食べよう
そんなに難しいことなんかなぁ?
2月某日、ある集まりの最後に私にマイクが渡されました。私は言いました。
「まずは、ここに居る皆さんが週に1回、豆料理を作るというのはいかがでしょう。それを美味しそうに食べて、家族や友だちや恋人と一緒に食べる。そうすると、周りの人たちも、『あぁ、豆ってこんなに美味しいんだ〜』と喜んで食べて‥‥。豆好きな人がちょっとずつ、私たちの周りから増えていくように思うのです。
男も女も関係なく、ここに居る私たちから始めませんか」と。
会場はシラケました。義理の拍手すら起こらず、司会の人も私の発言に一言もふれずに、会は終了しました。
いいんです。所詮、仕事でやってる人たちの感覚はそんなもんです。
でも、私は本気だから。
私が豆好きだから、私につられて豆を意識するようになったという人が、これでもけっこう居るんです。
私はこれからも、豆のことを言い続けるし、豆っぽいことに首を突っ込むし、周りの人に「これ、食べて〜」と配って回ります。そうやって5年、10年続けていくうちに世の中は動く。
私が動かそうとか、大層なことは思っていません。私より影響力のある誰かが、私より商売のセンスがある誰かが、豆のこと流行らせてくれると思うのです。私には、小さな力しかありません。だから、あきらめない。言いやめない。小さな力しかないから、これからもずっと、声を発しつづけていきます。あきれられても、アホみたいに‥‥
時々つくる、手間がかりの豆料理
1週間に1回、私が豆料理を作るのは大変でも何でもなくて、逆に豆を使うなと言われるほうが何倍も苦しいことです。
夜のうちに乾物豆を水につけて、翌朝キッチンに入ると同時に火にかけて、乾いた食器を片付けたり、神棚の水を新しくしたり、湯を沸かしたりしている間に豆を茹でて‥‥ 昼前や夕方、冷蔵庫をのぞくと入ってる食材と適当に合わせて料理をつくる‥‥ ブログにも載せない、手間をかけない、何かを「しながら料理」ばかりです。
だから、時にはちゃんと食材を買い揃えて、料理本やプリントアウトしたレシピを見ながら、誰かに喜んでもらうために豆料理を作ろうと思うのです。
難しいのは作ることではなく、おいしそうな写真に見える昼間に写真を撮るために、昼過ぎまでに料理を作ること。仕事してるし、昼間は打ち合わせや取材やなんやで動いているし‥‥
難しいのはタイミングよく出来立てを誰かに食べてもらうこと。
時々、妙に手間のかかる料理を作りたくなります。
写真は伊藤美由紀さんレシピ本より、手亡豆と鶏肉のレモン煮込み。
白ワインが入るから肉はやわらか、レモンとケイパーの酸味でスッキリしたおいしさに出来上がります。
こんにちは。「私が豆好きだから、私につられて豆を意識するようになったという人が、これでもけっこう居るんです。」。私もその一人ですから(笑)。
長谷川さん、こんばんは。4月1日の渉成園【あずきフェスタ】に来られませんか?
きっと、感涙もののあずき商品がいっぱい登場しますよ。
ふるまいぜんざいのところに居ますから、お庭の散策前に声かけてください(^^)