豆は「しあわせ」のタネである

創作 タコと小豆の汁もの

NHK「ちむどんどん」に着想を得て

9月まで放送されていた朝ドラの終わりのほうで、やんばるの皆さんたちが屋外のテーブルに揃って、沖縄料理を食べるシーンがありました。

その中に出てきた料理が気になって・・・

私が気になると言えば、豆。「タコと小豆の汁物」に、ぴくんと反応しました。

どうやって作るんやろう?

 

レシピが見つからず、自作する

「タコと小豆の汁物」、レシピを検索しましたが見つからず・・・

沖縄料理のサイトもけっこう検索するも見つからず・・・

とりあえず料理名から、タコと小豆を使うことは確定。どんな味かが分からないだけのこと・・・

沖縄料理だから、昆布を使うやろう? 塩は沖縄の塩を合わせよう。

それだけ描けたから、我流でやることに・・・

 

【試作メモ】

材料・・・次回のための覚え書き

たこ  100g  ひと口大に切る

小豆  乾燥60g 水煮にする

酒かす 50g   ふやかす

塩   少々

昆布  約10×10cm

薄口醤油 小さじ1/2

酒   小さじ1

小豆は北海道 村上農場のエリモショウズを使いました。

タコは足の先っぽのチュルンとしたところは切って廃棄してください。このチュルンで餌をつかむため、毒性があると教わりました。

 

作り方

①小豆を茹でる

②昆布を水に浸し、出汁をとる

③出汁を温め、タコと小豆を入れて茹でる

④調味料で味を調える

と、これでおおかた出来上がりましたが、正解がわからないのでこれで当たりなのか、ハズレなのか??

小豆+タコ+酒、醤油・・・ 小豆+スルメ+酒、醤油・・・ 八女の雑煮で食べた味に近いような・・・

 

意外とイケルやん!

1回目の試作では、何かが足りない気がしました。なんか酸味が欲しい。酸っぱさがタコに合うと思い、冷蔵庫を発掘。

伊根町取材のときに買ってきた赤米の酒粕「伊根満開」が目に入り、同じ赤みつながりで使ってみることに・・・ ほのかな酸味をいただけると思いました。

赤米の酒粕を50gをふやかして加えました。私は好きな味に調ったけど、これが美味しいのか否か、判断がつかず友人にも食べてもらいました。

反応は友人も「?」 リゾットにしたら良さそう。◯◯◯◯に合いそう。などとコメントをいただきました。

人は食べたことがないもの、初めての味にふれたとき、迷うもの。既知の似たような味に例えたがるもの。直感で好きか嫌いか、得意か苦手か判断した先に、新たな世界が広がっていく・・・ と、思うのです。

タコと小豆の汁もの、温かくても常温でも冷たくても、意外においしくいただけます。

沖縄の人たちが食べたら、なんとおっしゃるでしょう? 本場の味を食べたいなぁ。

 

もしかして・・・

タコと小豆の汁もの、酒粕を入れる前に感じたふるさと雑煮に似ている印象・・・

もしかすると、これに餅を加えたら、雑煮としてもイケル??

と、そんな印象を受けました。

うまくいけば、新たに一品、創作雑煮のレパートリーに加えられそうです。

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コメント

    • 髙橋美恵子
    • 2022年 10月 15日

    豆研究家&料理研究家ですね。素晴らしい。美味しそう。

      • Nodoka
      • 2022年 10月 16日

      髙橋さま ありがとうございます。よかったら作ってみてください。私は好きな味でした。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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