豆は「しあわせ」のタネである

2019秋 みそ仕込会を開催しました

みそを仕込むベストシーズンは、11月〜3月

と、いつも申しておりますが、今日の仕込みは暑かったです。調べてみると、最高気温は昼の12時で19.1℃と出ていますが、25℃くらいありそうに感じました。これまで10年くらいみそ仕込会を開催してきて、初のエアコン入りでのみそ仕込となりました。汗

私が皆さんとみその仕込をするときに使っている食材は、こちらです。

・山形県産 秘伝豆

・伊達の旨塩

・はらだのこうじ(板こうじ)

いろいろな大豆を試した中で、秘伝豆でつくるみそは、やさしい甘みを感じる味噌に仕上がります。

紅大豆や黒大豆、肌色大豆も試してみて、青大豆も何種類か試してみて、秘伝豆オシになりました。

本日の参加者さんに、山形県出身の方がおられ、それも良かったなと思いました。産土の食べ物を口にすることは「身土不二」ですね。

 

仕込会の前日に

前日朝から大豆を水浸けし、夜に豆を茹でました。本当は、仕込日の朝から茹でて、それを潰すのが良いかと思うのですが、そうするとコンロが間に合わない‥‥ みんなの昼ごはんが作れない、となるので、前夜に下茹でしています。

今回の秘伝豆は、2018年産です。もうすぐ新豆も出回る頃です。

豆を茹でていると、泡ぶくがいっぱい出ます。アクとも呼ぶ、この白い泡は取り除きます。最初のうちは、すくってもすくっても泡が出てきます。前夜と今朝で、延べ3時間ほど加熱しました。

 

初心者1人、経験者2人

本日の参加者は3名。世代の違う3名+ワタシの4人で、楽しく味噌を仕込みました。

今日1番の功労者は、40代男性Aさんです。豆をつぶすのも、塩きりした麹と豆を混ぜるのも、熱心にやってくださいました。年長女性Tさんは「やっぱり、男の人がいるといいねぇ〜」と終始、笑顔でした。

初めて味噌を仕込む年少女性Yちゃんも、細く華奢な手指で、めん棒を繰り、豆と麹を混ぜ、大奮闘。

そして、味噌玉を作り、容器に投入。あ、ホントに「投入」するのです。容器の角を目がけて、エィッ! これ、けっこう盛り上がります。

上部表面を平らにし、ラップを敷いて四隅に塩を置き、魔除け・虫除けのタカノツメを1本。蓋をして6ヵ月寝かせます。

途中、3ヵ月たったら天地返しです。

今日仕込んだ味噌は、来年の5月中旬頃に食べ頃になります。今日すぐには食べられない、半年後のお楽しみです。

 

遅い昼ごはん

11時スタートで、13時を回って仕込が終了。その間、誰かのおなかの音も聞こえながらも、仕込を終えて昼ごはんです。
 

男性Aさんから、手料理の差入れをいただきました。ヌカ漬けサラダ、野菜たっぷり細かい手仕事のあとが見える絶品です。

セロリ・紅芯大根・ハム・トマト‥‥、こうしてAさんは、ますます株を上げるのでありました(^^)

 

みそ仕込の昼ごはん。最初の頃は、白ごはんと味噌汁3種、お漬物くらいでやっていましたが、せっかくの機会に参加者の皆さんに豆料理を食べていただこうと、今では私の自己満足なゴハン会になっています(以下は次回、同じ料理がカブラないように、おぼえ書き)。

使った豆は、大福豆・青大豆・枝豆・間作大豆・だだちゃ豆のフリーズドライ・豆苗(赤えんどう)・2019年2月仕込の秘伝豆味噌でした。

こうして、みんなと味噌の仕込ができることを有り難く思います。3ヵ月先の天地返し、半年先の完成ご連絡と、今日また私には新しい2つの役目が加わりました。これで半年先までは、生きておく責任ができたなと、今はそんな気持ちです。

Tさん、Aさん、Yちゃん、新しい「みそ友」に感謝!

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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