豆は「しあわせ」のタネである

太秦の「ToFU HOUSE きたかた」へ

とうふ屋のある町は いい町だ

太秦天神川(地下鉄東西線の駅)から嵐電に乗り換えて2つ目、太秦広隆寺で降りてキョロキョロしながら10分ほど歩きました。

路面電車を降りてすぐ目に入ったのは広隆寺の山門。このお寺の向こうっ側に、太秦の撮影所があるのですよね、と思いながら歩くと‥‥ 太秦小学校がありました。

「太秦小学校、なんて京都っぽい小学校!」と思いながら、道なりに進んで行くと「とうふ はうす きたかた」看板を発見。良かった、迷うことなく見つけられました。

お店は西陽をよけて、ロールカーテンと暖簾がかかっています。

暖簾をくぐって、中に入ってみると‥‥

 

きたかた さん

入って右側に、商品が並んでいました。

おとうふは「白とうふ」と「焼とうふ」、お揚げは大と小、ひろうすが3種類、豆乳もあります。

ケースの上のほうには、こんにゃくを数種類売られています。

「こんにちは〜」と声をかけると、奥からご主人が出てきてくださいました。

「白とうふと、お揚げの小、ひろうすのコレとこれ。あ、豆乳もください」、お話のやり取りがやさし気に続いたので、つい、あれもこれもと分けていただきました。

全部で720円だったと記憶しています。

ひろうすとお揚げは、一緒に出汁醤油で炊きました。お揚げは出汁がしみて、ふっくら。

ひろうすは、平べったい大きなのと、丸いのと同じお値段。違うのは、丸いほうにキクラゲと銀杏が入っていること。どっちも同じ生地で、おいしかったです。

 

とろける白とうふ

おとうふを麻婆豆腐にしてみました。

このおとうふと蒸し黒豆のいただきものがあったから、麻婆豆腐にしようと思い立ちました。

白ネギ、ひき肉、醤油や酒など順調に進み、いざ、とうふを切ろうとしたら、そのやわらかいこと。手のひらにのせたとうふが、思うように切れません。タテに切って、ヨコから刃を入れると、よろけるのです。自分の腕が未熟なのもあるけど、それにしても、このとうふは「とろけるとうふ」だと思いました。

少し調べてみたら、とようけ屋さんのホームページに山本会長が記された「京都のお豆腐屋さん」には、このお店の紹介の中に「お勧めは寒天入り絹ごし豆腐(210円湯豆腐可)凝固剤は水々しさを主張して硫酸カルシウムを使用」と紹介されています。

寒天入り絹ごし、硫酸カルシウム、‥‥このとうふのことでしょうか?

麻婆豆腐は、いつになくスイスイ喉を通りました。

きたかたさんの店先には、「湯豆腐の季節です。おいしい、やわらかい豆腐でお召し上がり下さい」と立て看板が出ていました。

ToFU HOUSE きたかた

京都市右京区太秦奥殿町36-47 TEL 075-8827-011 日曜、第2土曜定休

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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