豆は「しあわせ」のタネである

2/21 世界マメの日 記念セミナーに参加[その1]

2023.02.22

2件

「豆の日」と「世界マメの日」

2月21日(火)16時から東京 銀座 コートヤード・マリオット 銀座東武ホテルで開催された「世界マメの日 記念セミナー」に参加しました。

2019年2月10日から始まった「世界マメの日」は、今年で5回目。

ちなみに日本の「豆の日」は10月13日で、2010年に豆の日普及推進協議会により記念日登録されています。

2月と10月の豆の記念日が相互に影響を及ぼしながら、ともに浸透していくことを願います。

 

第一部 主催者・来賓挨拶と講演

雑穀輸入協議会山名律子理事長より

「2017年に国連で採択された世界マメの日、世界に先駆け日本では2018年2月よりレセプションを開催しています。

コロナ禍で中断せざるを得なかった空白の3年間を経て、また一からのつもりで頑張っていきます」というようなご挨拶がありました。

 

続いて、FAO(国際連合食糧農業機関) 日比絵里子所長より

「今年の世界マメの日のテーマは、持続可能な未来のためのマメ。豆は栄養価が高く、少ない水で育ち、災害に強く、安価に入手できるため貧困層にも届きやすい貴重なタンパク源・・・ 豆はヒーロー!」というようなお話が。

 

そして、農林水産省 穀物課佐々木敏晃 課長補佐からは

「農水省では豆の需要拡大と安定供給・安定生産のために尽力していきます」といったお話がありました。

 

 

その後、昨今の世界情勢を踏まえたご講演。資源・食糧問題研究所 柴田明夫代表より「ロシアによるウクライナ侵攻以降の世界の穀物情勢について」と題して、ご説明いただきました。

狭い地域しか知らない私には、だいぶワールドワイドで難しいお話でした。要するに「ロシア・ウクライナ戦争が終わっても物価高は戻らないよ」「穀物市場においても、中国のウエイトは大きい。油断できない」「日本はうかうかしてると、ますます大変になるよ。農業と農村・生産者さんを守るためには『儲かる農業』を実現する必要がある」というような内容だったと認識しました。

違ってたら、スミマセン。先に謝っておきます。

 

第二部 スピーチと試食・情報交換会

フロアを変えて、2部の開催。

数名がスピーチされ、全国和菓子協会の専務理事 藪光生 先生のお話がありました。

「このような意義あるセミナー、試食会が、関係団体のご尽力により、今後も続いていくことを願います」のお言葉が心に残りました。

 

実は私もスピーチの依頼を受けていたため、他に数名お話しされたのですが、意識が飛んで・・・

私は3つのことをお話ししました。

・1月、女満別取材の際に、北海道訓子府の「豆兄貴」こと石川修さんとお会いし、「2月は東京で会いましょう」と話したのに、本日は参加できなくなったとのことで残念。写真を持ってきました。

・「野中の一本杉であるよりも、森として発展した方がよい」という故・安藤百福さんの言葉が、豆にも私にも当てはまると思います。ここに集った皆さまと、民間の豆食品を販売しておられる企業さん、全国の穀物販売店さんなどを巻き込んで、来年は世界マメの日がもっと、消費者に浸透するようにしたいです。

そのためにも、願わくば2月10日より早い日に、この集いが開催されるといいなと思います。

豆にできることって、何だろう? と、いつも考えます。私にとって、豆はしあわせのタネ。豆が世界をつないでくれたらいいなと願っています。

というようなお話しさせていただきました。

 

豆料理の試食については、その2 に書きます。

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コメント

    • ara
    • 2023年 2月 24日

    素晴らしいセミナーに参加されたのですね。
    スピーチまでされたとは‥!
    おつかれさまでございました。

    ブログをみていると
    セミナー風景が思い浮かんできました。

    ペルーの大きな豆の見た目がインパクトがありますね。

    丁寧に作られた豆料理はこの上ない贅沢ですね。
    食べる時、わくわくしますね。

    豆は栄養価が高く庶民のヒーロー、というお話も、
    なるほどと感じました。豆は素晴らしいですね。

    もっと豆と仲良くなりたいなと思いました。
    お友達でいうと、まだまだ話しかけはじめたくらいの
    ぎこちない関係です。

      • Nodoka
      • 2023年 2月 25日

      ara さま、コメントありがとうございます。
      「もっと豆と仲良くなりたいな」と思っていただけたことが、うれしいです。
      豆は人を選びません。気になる豆を存分に使ってみてください。

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豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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