豆は「しあわせ」のタネである

【横浜 鶴見】大本山 總持寺の精進料理に、豆3つ

2023.07.26

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總持寺の点心供養

仕事で横浜へ。曹洞宗の大本山 總持寺にて、昼食に精進料理を味わう機を得ました。

「点心供養」と名のついた9品の料理とお茶。禅宗では食事をいただくことも修行です。心しずかに、作法にのっとって心身を養うつもりでいただきました。

大本山で典座さま、修行僧さんたちが作ってくださった料理を味わうのは初めてのこと。知らないことをいくつも教わりました。

・食事前に「五観の偈(ごかんのげ)」を唱える

・食事中は私語を慎み、料理を作ってくださった方、食材を作ってくださった方々に感謝していただく

・ご飯の椀を持ったまま、ほかのおかずに手を伸ばしてはならない

・お箸は右下の味噌汁椀に、箸先を右下に向けて置く。目安としては10時20分の角度

・漬け物ひとつ残し、「茶碗を洗うお漬け物」の儀

・食事を終えたら普回向を唱える

朱赤の9椀に盛り付けられた料理は、どれも彩りよくみずみずしく映ります。淡い味付け、濃い味付けの強弱が明確で、総じたバランスで調和するように考えられているのだろうなと思いました。

満足、満足

 

豆を見つけて悦にいる

7月25日、コロナ禍の影響で4年ぶりに再開されたという写経の会。

その一連で供された点心供養。

9椀のうち、3つに豆を発見!

 

▲ まずは、こちら。時代を超えて受け継がれる「金時甘煮」。

豆の食感から考えて、茹でた金時豆に砂糖を2〜3回に分けて加え、煮含ませる調理法かなと思いました。

 

▲ そして、たまご巻きのトッピングに「三度豆」。彩りがキレイですね。このお気遣いが、あるのと無いのとでは大違い。

野菜天ぷら盛り合わせにも「三度豆の天ぷら」。

つながりまで言うと「茄子とお揚げの炊き合わせ」は、お揚げの大豆。

お味噌汁の豆腐と味噌も、豆つながり。

こうしてみると、精進料理と豆って関係が深いのですよ。

總持寺さんの諸々は、仕事で別の媒体に書きます。よって、ブログには豆っぽいのだけ。

おいしかったです。満たされました。

總持寺さんの写経に、また参加させていただきたいと思いました。

 

写経の会は、毎月25日に開催されるようです。土日と重なるときは変更あり。

詳しくは、こちらをご参照ください。

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コメント

    • 髙橋美恵子
    • 2023年 7月 29日

    わが髙橋家禅宗曹洞宗なので今回のブログ興味ありでしっかり拝読。最近の精進料理も捨てたものじゃないですね。とても美味しそう。それにしても連日の異常な猛暑。しっかり対策して身の確保に心がけてください。

      • Nodoka
      • 2023年 7月 29日

      高橋さま 大本山で味わう精進料理、まことに印象深いものでした。
      また機会をみて、写経&精進料理をいただきに行きたいです。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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