豆は「しあわせ」のタネである

2/3 護王神社の豆まき神事にて

2024.02.04

6件

4年ぶりの豆まき

コロナ禍で2020年にギリギリ開催されて以来、護王神社ではコロナ自粛されていた豆まきが、今年ようやく再開されました。ご案内をいただいた翌日、神社に参加を表明にあがり、「豆まき人」の一員に加えていただきました。今回で人生5回目の「豆まき人」体験です。

→ と思っていたら、どうやら6回目でした。

「福は〜うち、福は〜うち」、護王神社での豆まきには「鬼は外」がありません。それが好きです。SDGs的「誰ひとり取り残さない」を先取りするかの如く、10年くらい前には既に「福はうち」しか無かったように思います。

暦の流れで今年の節分は土曜日。数年ぶり開催と相まって、たくさんの来場者が参集されることが予測されました。

 

推定700〜800人

 

直会のとき、神社スタッフさんの話では、「はっきりした数はわかりませんが、途中の入れ替わりもありながら、おそらく700〜800人は来てくださったと思います」と。

豆まき人も、還暦をお迎えになった方を含めて30人くらいはおられたかも・・・?

埼玉県や滋賀県から参加された豆まき人もおられました。

福を集める人たちも必死なら、豆を蒔かせていただく私たちも真摯に誠実に「福は〜うち」の声を張り上げて、皆さまに福をお渡ししました。

私は、豆まきに参加しても、上手に豆を拾うことができません。前方で押され、転び、踏まれて怖い目に遭い、翌年からは遠巻きに福集めするようになりました。ひしめく人波に近づくこと叶わず、遠くで飛んでくるのを待って、ようやく飛んできたのを拾おうとして近くの人に先を越され、1つも拾えなかったことがあります。

その翌年から・・・ 豆まき人に転じました。だから、拾う人のもどかしい気持ちと、うれしい気持ちがよく分かるのです。

 

豆のチカラを信じて

豆を撒く人の心情

・蠢く人の群れに圧倒されます。袋を広げ「入れてくださ〜い!」と言われる袋の中に、既にいっぱい入っていたりすると「えっ! まだいるの?」と思ったりして、ほかの人にあげたくなります。

・子どもの声で「みかん、くださ〜い」とか聞こえると、「みかんあげなきゃ」と思うけど、その子にあげたいのに、近隣の大人やおばちゃんが素早く取られ、どうしてもその子にみかんを渡せなかったり・・・

・近くだけでなく、「遠くの方にも届きますように」と思いながら投げようとすると、拝殿の屋根に当たって、ゴンと落ちたりして「ごめんなさい」と思います。

・遠くまで届けたいときは、勢いをつけてサイドスローで放るようにするのですが、低くゆっくり投げた豆の袋やお餅の袋、みかんなどは、手前のおじちゃんやオバサマが素早くキャッチされ、なかなか遠くまで届けられません💦

・手前の元気な子どもはガッチリ集めてて、少し離れたおとなしい子どもに届けようとするのですが、おとなしい子は勇ましい方々にキャッチされ、なかなか集めることができずにいます。その子を目指して何回投げても、周りの人に取られてしまい・・・

イノシシのついた升に7回も8回も福を補充して、「福は〜うち」を繰り返しました。皆さまにご満足いただけるだけ届いたでしょうか?

豆は「魔を滅する」として厄除けの象徴とされ、お餅は「稲の神様である稲霊(いなだま)」 の象徴です。餅の袋には当たりくじが入っているものも。豆菓子やみかんも、福々しいものとして・・・

拝殿に上がらせていただき、「福は〜うち! 福は〜うち!」と大きな声を発し続けると、ストレス発散になり、スッキリします。

来年もまた健やかに、豆まき神事が開催されますように・・・

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コメント

  1. 私はひたすら遠くへ投げていました。
    足元に落ちたのを拾って投げたら、
    手前に居たおばあさんに“それが欲しいと”文句を言われましたよ。
    おかげで昨日から右肩が筋肉痛です。
    人生初の豆まきはとっても楽しかったです!

      • Nodoka
      • 2024年 2月 07日

      カオールさま ほんと、楽しかったですよね。
      何回も枡に補充しながら福をまいて、けっこう長い時間だったから、たくさんの人にたくさんの福が届いたことと思います。
      豆まき神事がつつがなく、末長く続いていきますように・・・

    • ara
    • 2024年 2月 05日

    豆拾いは私の記憶する限り生まれて初めてでした。
    子供も生まれて初めて。
    こんなに危険と隣り合わせで、大人も必死になるもんだとは、知らなかったです。

    子供は、鬼はこわいもんだと思ってたのに、
    みんな一緒に鬼と記念撮影をしてるもんだから、
    驚いたようです。

    豆をまく方の気持ちもわかり、学びの多い、
    楽しい節分になりました。
    のどかさん、福をたくさんありがとうございました。

      • Nodoka
      • 2024年 2月 07日

      ara さま 護王神社の福集めにご参加くださり、ありがとうございます。

      ある意味、人間模様の縮図のような激しさもありますが、春分を迎える賑わいのような・・・
      干支の年齢のとき、よかったら一緒に拝殿にあがって、豆まきしませんか

    • 髙橋美恵子
    • 2024年 2月 10日

    のどかさん
    豆まきお疲れ様。でも楽しそう。節分はじめ常に豆に関する行事多々、ご活躍楽しみに拝見させて頂いてます。健康に気を付けておき張りくださいね。

      • Nodoka
      • 2024年 2月 10日

      髙橋さん、いつもありがとうございます。
      日時が過ぎるのが驚くほど早くて、最近は1週間も1ヶ月も、あっという間に過ぎています。
      もっと、何事もゆとりを持って・・・ と思うのですが

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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