豆は「しあわせ」のタネである

あんこのおまじない

2021.12.23

2件

カムカムエヴリバディ「たちばな」さん

NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」で、おいしそうなおはぎが何度も登場しました。和菓子屋さん『たちばな』のお父さんが、若い職人さんたちにあんこ作りを指導するシーンで言っておられた言葉が印象的でした。

それを受け継いだ安子が、あんこ作りの際に唱え続ける言葉を、娘もちゃんと聴き覚えていました。

ロバートさんが、どうして安子のおはぎは特別おいしいのかと訊ねると、娘のるいちゃんが岡山弁で答えます。

「あんこのおまじないをかけとるからじゃ」と。

あんこのおまじない、お話は二部に移るけど忘れないうちに記録しておこうと思います。

 

たちばな流 あんこのおまじない

「小豆の声を聴けえ。時計に頼るな。目を離すな」

「何ゅしてほしいか小豆が教えてくれる」

「食べる人の幸せそうな顔を思い浮かべえ」

「おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。おいしゅうなれ」

「おいしゅうなれ。おいしゅうなれ」

「おいしゅうなれ。おいしゅうなれ」

「その気持ちが小豆に乗り移る。うんとおいしゅうなってくれる」

「甘えあんこが出来上がる」

おじいさんからお父さんと職人さんへ、あんこのおまじないは受け継がれ、お父さんから職人さんへ、金太お父さんから安子へとおまじないは伝わっていきます。そして、るいちゃんにも。

たちばなのおいしいおはぎに、あんこのおまじないは効いていたと思います。

でも、ロバートさんの味覚には、もう一つ別のおまじないが届いていたように思います。「ヤスコ♡がつくったオハギ」だから、格別においしかったのよ、るいちゃん。

るいちゃんも、大人になったら分かるかな。

戦争未亡人として生きたお母さんのこと、わかってあげてね。嫌いにならないで。

娘が母の背で聞き覚えたあんこのおまじないは、この先きっと、どこかでまた登場すると思います。そう思いながら、見ててください😀

関連記事

コメント

    • hinatanomiti
    • 2022年 1月 11日

    こんにちわ^^  hinatanomitiのブログ をやってるものです
    今日の記事を書いていて ”白花豆・手亡豆”などを知りたく こちらにたどり着きました

    [マツコの知らない世界〕にもご出演されたようで  YouTubeで 拝見しました^^

    ”枝豆”を 「とりあえずって言わないで」
    笑えて  同感もしました
     
    ありがとうございます^^

      • Nodoka
      • 2022年 1月 12日

      hiatanomiti さま コメントありがとうございます。
      白花豆と手亡豆、おいしいですよね。
      白餡によく使われる手亡豆、高価な和菓子は白小豆の餡だったりしますね。
      白花豆、機会がございましたら、ご自身で甘煮を作ってみてください。
      お砂糖を入れる前の茹でたてホクホクの白花豆は、サラダやシチューなどにも合いますね。

      夏場は枝豆に気を取られるため、晩秋〜初夏は乾燥豆とたわむれています。
      今後とも、よろしくお願いいたします。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

豆行事や催しなど

2024年 12月
« 11月   1月 »
       1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31      

Plofile

豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
Instagram

バックナンバー