豆は「しあわせ」のタネである

大豆ミートの唐揚げ〜 “円成” 秋冷禅の集いにて

2017.10.29

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第40回「秋冷禅の集い」に参加

仕事つながりのご縁で初めて参加した宿泊坐禅会「秋冷禅の集い」、宇治の興聖寺さんで開催されました。土曜日13:00〜日曜日13:00頃まで、丸1日しっかりと、禅の教えにふれて心しずかに戻ってまいりました。

悟り? どうでしょう、煩悩だらけの自分を再認識した時間でした。坐禅を計6回坐らせていただき、とほほ‥‥ そのあたりは、また来夏の曹洞宗 小冊子『凛』に書かせていただくことになるかも‥‥

 

禅寺の食事作法

豆なブログに書いておきたいのは、禅寺でいただく食事のこと。

食事前に「五観の偈」を唱えるくらいのことは知っていましたが、応量器の扱い方、箸の用い方、ご飯やみそ汁をよそっていただく時の作法、こぼした時のこと、一斉お替わり&おあずけタイム、食べ終えた後の片付け作法、椀を洗うお漬け物‥‥ 初めてのことを体験するのは、いいですね。脳がすこぶる活性化されます。

素人相手にプロのお坊さんたちが、泊まりがけでお世話してくださる。ありがたいことです。京都曹洞宗青年会は、たしか40歳までの若いお坊さまたちがメンバーとなって活動されています。規律正しいお坊さまもおられれば、柔和なお坊さまも。坐禅のことはもちろん、食事作法についても丁寧に指導していただきました。

初日の薬石(夕食)と翌朝の小食(朝食)は、修行ですから写真はありません。茶話でいただいた栗大福、白餡と大きな一つ栗が大福餅に包まれていました。(^^)

 

閉講式後の中食(昼食)

こちらは、閉講式を終えた修行後のお昼ごはん。お坊さまたちも一緒に食事をとってくださいました。

その中でひとつ、豆っぽいのが出たので載せておきます。(あ、みそ汁の味噌も豆系です)

大豆ミートの唐揚げ。唐揚げ風味の肉団子風大豆とでも言いましょうか。ひとりのお坊さまが、「ふつうの挽き肉を買うほうが、大豆ミートより安いんですよね」と、おっしゃっておられました。さすが典座(てんぞ)さんですね。コスト意識も、きちんと持っておられます。

豆関係の食材ですから、私は一応使ったことがありますが、一般の方はお寺ごはんの機会に初めてその食材を知られる方もおられます。高級な精進料理店の華やかな食事ではなく、典座さんが作られるお坊さまたちにとってのご馳走を、同じように私たちにも味わわせていただけることを有り難く感じます。

最後の食事には、たくさんのお替わりが用意され、青年会の皆さまの温かいお気持ちをうれしく感じました。

 

本日おぼえたお寺のコトバ

円成(えんじょう) 人々の気くばりで物事がまるく(うまく)おさまること。

「作法は、心の使い方を定めた決まりごと。ここで得た気持ちを忘れずに、心を無駄遣いせぬよう日々を大切にしてください」、副会長さんの閉会のコトバに共感しました(^^)

 

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コメント

    • 長谷川 嘉典
    • 2017年 10月 30日

    初めまして。私も今回、興聖寺での秋冷禅に参加しました。「秋冷禅」で検索したらこのブログに出会いました。大豆ミートの唐揚げは私も美味しいと思いました。豆料理探検家の方が来ておられたとは知りませんでしたのでお話できなかったのが残念です。私は奈良県出身ですがよく京都を訪れます。しかも私もよく立ち寄る「賀花」さんにも来られていたのですね。バッキー井上さんのファンでもあります(ミーツの愛読者なので)。ちなみに好きな豆料理は豆腐(とくに五箇山豆腐のような堅豆腐)はもちろんのこと、フムスやフェジョアーダが大好物です。日本酒党なので寄せ豆腐に岩塩で一杯やるのが好きですね。一泊坐禅会は年に2回ありますのでお会いできれば光栄です。

      • Nodoka
      • 2017年 10月 31日

      長谷川さま おはようございます。ブログへのコメントをありがとうございます。
      賀花、大賀花は時々お邪魔しています。昨晩は、系列の先斗町 百練に伺いました。(^^)
      バッキーさんの書かれる原稿が好きです。同じ「もの書き」として、かなわないなと思いながら読んでいます。
      フムスやフェジョアーダは何度か自分でも作りました。コメントを読んで、また作りたくなりました。
      坐禅会、充実した時間でした。また、ご縁をいただければ幸いです。 五木のどか

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豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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