豆は「しあわせ」のタネである

へっちょこ団子の冷やしぜんざい

たかきび たかきみ ?

先月の岩手県 豆探検の旅で見つけた「たかきみ粉」、300g入り・税込 678円でした。大船渡市の『JOIS』というお店で買いました。

袋に「日本一のきびだんご 作りましょう」と書かれていて、桃太郎のイラストまで描かれていると、「え、きびだんごは岡山では?」と思いつつ、調べてみるけど、よく分かりません。

袋に載っている「おしるこの作り方」も参考に、きびだんご(きみだんご?)を作りました。

絹ごしとうふで捏ねたものと、豆乳で捏ねたもの・・・ 結果は、絹ごしとうふで捏ねるほうがやわらかな食感にできて好きでした。

 

「へっちょこ冷やしぜんざい」の作り方

「へっちょこ」とは、おヘソの意味。1年間農作業で「へっちょこ(苦労)」したことをねぎらう意味があるそうです。収穫を終えて神さまへのお供えにしたり、秋仕舞いとして行事の際に食されたりするそうです。

<材料> 

・もちきみ粉(白玉粉や寒晒し粉で代用可) 100g

・絹ごしとうふ 110g〜 かたさを見ながら調整

・あんこ 1人分の目安 150gくらい

・氷 適量

 

<作り方>

① もちきみ粉と絹ごしとうふを混ぜて捏ね、おはじき型に丸める。親指と人差し指で真ん中をつまみ、くぼみを作る。

② 湯を沸かし、①を茹でて冷水にとる。

③ 団子が冷めたら、あんこ、氷と共に器に盛る。あんこは粒あん、こし餡お好みで。

氷が溶けていくに従い、水分が増えていきます。好みで溶かしながらお団子を食べ進め、最後はあずき汁を飲み干してください。

ふだん食べるとき、たかきび粉のだんごは独特の苦みのようなものを感じます。とうふで捏ねる(大豆と混じる)ことで、味わいが和らぐように思います。ゴツゴツした団子が、耳たぶのやわらかさに。

団子のヘソに、あんこやぜんざいの汁がからむことで、甘味も一緒に口の中に運ばれます。

 

『自助工房 四季の里』にて

岩手豆探検の際に、豆すっとぎ・あずきばっとう・へっちょこぜんざいの3つは絶対食べようと思って探し回りました。

「へっちょこぜんざい」は「きびお汁粉」の名前で食べられます、と県庁の「岩手県 食の匠」ご担当 内田さんが教えてくださいました。

二戸駅からレンタサイクルで、行ってみると・・・

こんなところでした。

午前中の取材&昼食も終えていたので、とりあえずこのお汁粉だけ注文し、念願の「本場のへっちょこだんご」を味わうことができました。

満足、満足〜😊

食べながら、「これからのシーズン用に、冷やしを作ってみよう!」とイメージし、京都に戻って3回作りました。

秋になったら、本場の温かい「へっちょこぜんざい」も作ってみよう。

「たかきび」は「モロコシ」とも呼ばれる雑穀の一種。食物繊維やビタミンEが豊富で、この地域では旧くから食べられてきました。ちなみに「たかきみ」は方言のようです。

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コメント

    • 髙橋美恵子
    • 2024年 5月 11日

    のどかさん
    知らないものが知れて嬉しいです。日本一のきびだんご?面白い。
    たかきみ粉求めて作る流石です。豆探求活動家の頑張り凄いです。

      • Nodoka
      • 2024年 5月 13日

      高橋さま たかきみ粉、関西ではなかなか手に入らないので、久しぶりに「たかきみ団子」を作ってみようと思いました。
      とうふでこねて、おいしかったです

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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