豆は「しあわせ」のタネである

錦市場のとうふ屋さん「近喜商店」

高倉屋ごひいきのとうふ屋さん

お漬物の錦・高倉屋グループ店で何度も口にしたことがある「近喜」さんのおとうふ。あの波ナミのとうふが恋しくて、「近喜」さんのとうふを求めて錦市場へ。

(昨秋に「井上さんとこの とうふの近喜さん」と思って買いに行った木屋町の「近喜」さんは、どうやら別系列のお店のようです)

 

平日でも混雑する錦市場。脇から入るべく、富小路通から行きました。

近喜さんの看板には、「京がんも・湯葉・生麩 近喜」の文字。店先には「京名産 湯葉」「名代 飛龍頭」「京名産 生麩」の木札も。錦市場のおとうふ屋さん、いい雰囲気です。

 

どれにしようかと迷って、試し買いの小粒な買い物となりました。

麩まんじゅう、あげ麩、絹ごしとうふひろうす3種、ぜんぶで770円でした。

 

「あげ麩」はアテ?

笹まきの麩まんじゅうの隣、茶色い丸が「あげ麩」です。私は「あげ麩」の存在を初めて知りました。「薄く切って、ワサビを付けて食べる」のがおすすめだそう。習った通りにいただきました。

あげ麩、気孔のような細胞膜のような海綿のような質感で、弾力があります。けっこう濃厚な甘醤油味、なんとなくキクラゲを食べてるみたいだなと思いました。ワサビがピリッ、つ〜ん! いいですねぇ、クセになりそう。これは、おかずというより、お酒のアテでしょう(^^)

麩まんじゅうは、青海苔の風味がプニュプニュの食感に心地よく、さっぱりしたこし餡と笹が夏らしさを伝えてくれます。「うんめぇ〜!」この笹の巻き方にも、職人しごとが感じられます。

飛龍頭(ひろうす)は「特製」「並」「小」がありました。出汁で炊いて、いただきました。特製にだけ銀杏とユリネが入っていました。3種類つくるのって、きっとお客さんのリクエストに応えられてのことでしょう。

 

近喜さんの絹ごしとうふ

「波ナミが付いてるの、どっちですか?」と訊いて購入した絹ごしとうふ。190円でした。原材料表示には、国産大豆と凝固剤、粉寒天とあります。

とうふにも寒天を入れるんだ! あのツルンとした爽やかな喉ごしは、粉寒天の働きでしょうか?

百練の鍋の中で、ゆらゆら揺れてた波ナミを思い出しながら、食事の最初にいただきました。波ナミの由縁が知りた〜い! 波ナミを見て、粋で男らしく感じるのは私だけ?

近喜さん未食の京生麩、京湯葉ぎせ豆腐も買ってみよ〜

 

近喜商店 京都・錦富小路東

TEL 075-221-1931

大将は「あさい」さん

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コメント

    • 岩本幹子
    • 2018年 12月 16日

    ご無沙汰してます。大阪の幹子です(旧姓、荒神幹子)京都錦市場のお豆腐のお店を検索して近喜商店さんの名前を見つけてメールさせて頂きました。まゆみちゃんお元気ですか?
    ブログを見てたら美味しそうなお豆腐ばかりで、思わずメールしてしまいました。

      • Nodoka
      • 2018年 12月 16日

      岩本幹子さま
      こんばんは。豆なブログを書いております 五木のどか です。
      この度は錦市場の近喜商店さんの記事を見つけてくださってのコメント、ありがとうございます。
      錦市場には、ほかに記憶にあるだけであと2軒の豆腐屋さんがあり、湯葉屋さんもあります。
      近喜さん、いいお店ですね。(^^)

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五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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