豆は「しあわせ」のタネである

【丹波篠山】ジビエな黒枝豆

終いの頃の「今田の畑」の黒枝豆

10月末、思いがけず届いた黒枝豆、それは昨年お世話になった丹波篠山 今田地区の畑で収穫された丹波の黒枝豆でした。

新聞紙に包まれたびっしりと枝付きの枝豆が2束、黄緑色の枝豆に混じってブチが出たの、茶色いのも見えています。おおかた10月初旬〜下旬にかけて収穫される丹波篠山地区の黒枝豆ですから、これは晩期の頃の黒枝豆です。

無農薬栽培で育てられたこの枝豆は、当然のことながら虫食いが混じっています。1割〜2割くらいでしょうか、サヤから切り離すときに大丈夫じゃなさそうなのをよけながらカットします。

豆を無農薬で育てるなんて、ものすごい労力がかかっていることが想像できるから、有り難くて勿体なくて、1サヤに2粒の豆の片方が虫食いでも、無事な方だけを切って残します。

「虫が食っているから安全」などの意識ではなく、猪が出るような山の端で育った枝豆は「ニンゲンがハタケに植えたマメという作物」の輪廻天性の途中を分けていただいている感覚でしょうか。ワイルドで濃厚な味わい、知っている人だけのお楽しみです。

あの畑で収穫された枝豆なんだと思うと、嬉しいです。

 

今田の畑の黒枝豆を味わいました

中〜晩期のもの、だいぶ熟れているのもありながら、虫食いをよけながら味わいました。

濃い〜、旨みがのってて、美味しさが格別です。

最初はビールで食べたけど、ちょっと違う気がして赤ワインを合わせました。フルボディの赤に負けない“ふてぶてしい“黒の旨み、あっぱれです。

前塩でしっかり塩味を入れているから、何もかけずそのまま赤ワインと咀嚼して味わいました。うまぁ〜!

まるで、ジビエの枝豆です。

Kさん、ありがとうございました。ごちそうさまです!

サヤの色と熟れ具合、どれも黒っぽく見えますが、それぞれに味わいが異なります。

▲ 枝豆としておいしいのは、この辺りでしょうか。

▲ これはもう、ほぼ「黒大豆」。タネとして蒔いたら、発芽するかも🌱

 

*その他の枝豆については、豆なブログ「枝豆のこと」に書いています。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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