豆は「しあわせ」のタネである

〜 丹波篠山の黒大豆を未来へ 〜

3月11日、丹波篠山市へ

ぽかぽか陽気の丹波篠山へ、四季の森生涯学習センターで開催された農業振興大会にお伺いしました。

丹波篠山で300年以上の歴史を誇り、日本農業遺産にも認定されている「丹波篠山の黒大豆」栽培。その生産者さんたちに向けて、講演をさせていただきました。

400人くらい入りそうな広い会場でした。

黒大豆にちなんで、市に寄贈された黒大豆染めの着物を着させていただきました。

講演タイトルは「丹波篠山の黒大豆に、ありがとう」。

そうです。私がいちばん伝えたかったのは「ありがとう」でした。黒大豆と黒枝豆、栽培される生産者さんたちに、心からの「ありがとう」を伝えたいと思いながら・・・ お役に立つ情報をと余談が多くなり、ハプニングとタイムオーバーしてしまいました。 

丹波篠山の黒大豆の未来は、市民の皆さんと子どもたちの意識、本物を知る味覚を育てていくことにかかっているのかなと思いました。「自分も黒大豆栽培の仕事をしたい」という後継者が育っていけば、需要が増え続けている丹波篠山の黒大豆は安泰だろうと。

自分の言葉でうまく伝え切れなかったから、ここに書いておきます。

努めて、笑顔で話すことを心がけました。

拙い話を最後まで聞いてくださった皆さま、ありがとうございます。

終了後に出口で、幾人かの生産者さんとお話しさせていただきました。産地の声は、豆探検家にとって宝の言葉として入ってきました。「丹波篠山の黒大豆の歴史研究発表」も勉強になりました。

これからも、丹波篠山のことを全国にお知らせしていきたいと強く思います。

黒大豆染めの着物を寄贈された小林さんともお目にかかり、直接お礼を申し上げることができました。「おかげさまです。このような機会を与えていただき、ありがとうございます」。

 

市内のお店めぐり ① 黒豆の郷

2009年10月に初めて訪れて以来、何度も足を運んでいる丹波篠山。毎回、どこか1軒は新しいお店を発掘しようと努めています。

今回は篠山口駅から市内中心部に向かう道すがら、『黒豆の郷』というお店に寄っていただきました。

黒豆アイスや黒豆パン、黒豆コロッケほか黒豆食品を主に、丹波篠山の選りすぐりをたくさん売られていました。

私が買ったのは、黒豆パン。15センチ角くらいのずっしりと重たい1斤が800円。帰って測ったら690gくらいありました。黒豆がたっぷり。とある断面・・・ あまりの黒豆っぷりの良さに、シビレました。

黒豆の郷 兵庫県丹波篠山市吹新131  営:10時〜17時  定休:火曜

 

② 黒まめの老舗 小田垣商店

市役所 農都政策課 竹見課長のエスコートで、前回叶わなかったカフェ『小田垣豆堂』のランチを目指しました。

2人で違う商品をオーダーし、シェア。

スープは黒大豆入り。

新鮮野菜と自家製ベーコンのカンパーニュサンド。

サンドは、栗きん豚(くりきんとん)という豚を燻したベーコンが使われ、キャロットラペに煎り黒豆のクラッシュがのっていました。サラダにも黒豆、&スナップエンドウがのっていました。

そして、黒豆ごはんのドリア。ホワイトソースには山の芋のとろみが効いて、コクのあるなめらかな味わいを醸していました。調味に黒豆味噌が使われています。

コーヒーには黒豆菓子3種がつき、先付けで供されました。

さすが小田垣商店さん。はい、こちらのランチも黒豆っぷりが良い!

庭に見つけた「豆道」の石碑に、背筋が伸びる気がしました。丹波篠山の黒大豆を牽引する小田垣商店さん、いっそうのご発展をお祈りします。

小田垣豆堂 兵庫県丹波篠山市立町19  営:11時〜16時 L.O.  定休:木曜(祝の場合は翌平日)

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コメント

    • ara
    • 2023年 3月 13日

    事前のさまざまな準備から当日の緊張まで、
    本当にお疲れ様でした。

    無事におわって、ほっこりですね。
    思いがきっとうまく伝わってると思います。
    貴重なお着物を着れたことも、大切な宝物ですね。

    黒豆食パン、めちゃめちゃ美味しそう!
    ランチもー!
    私も食べたーい!

      • Nodoka
      • 2023年 3月 20日

      ara さま いつもありがとうございます。丹波篠山、とてもステキなところです。機会があれば、お出かけください。おいしいの、いっぱいありますよ。

    • 髙橋美恵子
    • 2023年 3月 16日

    黒大豆染めのお着物とってもお似合い素敵です。また活躍も素敵です。のどかさん更なるご活躍を。お疲れさまでした。

      • Nodoka
      • 2023年 3月 20日

      髙橋さま ありがとうございます。精一杯がんばって何かをやってみて、自分の力の無さを痛感しています。まだまだ、真摯に豆と向き合っていきます。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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