豆は「しあわせ」のタネである

岐阜 ツバメヤの「黒米ぜんざい」

小正月には「あずき粥」や「ぜんざい」を

1月15日は小正月。年末年始に慌ただしく台所に立ち、たくさんのお客さまをお迎えした女性たちに、「一息ついてゆっくりしましょうね」と設けられた旧き良き時代の習慣です。

その小正月に欠かせないのが「あずき」。食物繊維やビタミンB1、鉄分、ポリフェノールなど栄養豊富な小豆は、女性にとってうれしい食べ物。私たちが推奨している毎月1日と15日の「赤飯の日」に、お赤飯小豆を口にするのは理にかなっているのです。

小正月には「あずき粥」が登場します。お餅(もち=望)を入れて作ります。

スクリーンショット 2016-01-10 19.28.18そして、小豆を一度にもっとたくさん摂ろうと思ったら、あんこ羊羹ぜんざいなどがありますね。甘いのが苦手な人には、甘さ控えめの和菓子もあります。塩を効かせて砂糖を減らし、甘さを強調した塩豆大福なども見かけます。

昔から、小豆はむくみをとる、脚気を防ぐ、母乳の出を良くする、などと健康を意識する女性に多く用いられてきました。

 

 

ぎふ 柳ケ瀬 ツバメヤの「黒米ぜんざい」

あずき粥や鏡開きやぜんざいのことを思っていたら、友人からステキなお土産をいただきました。岐阜出身の彼女がいつもあんなに麗しいのは、きっとふだんから、小豆をたくさん食べているからかもしれません。

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「ツバメヤさんの『黒米ぜんざい』は、レンジで1分半温めて食べてね」と聞いたとおりに温めて、ほ〜ら、おいしそうでしょう〜(^^)

名前のとおり、黒米が入った小豆のぜんざいかと思いきや‥‥!

なんか、ちがう。ほかのも入ってる。何やろう‥‥?

 

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何やろう? をお餅の上にのせました。

左から、ヒヨコ豆、黒豆、小豆黒米 ‥‥こんな「ぜんざい」はじめてです!

おいしい。うれしい。豆の味が色々する。うれしい。楽しい。はっぴ〜!

 

正直、ほほぉ〜と感心しました。黒豆まではアルにせよ、ここにヒヨコ豆を入れられるとは‥‥ヤラレタ! と思いました。

黒豆の食感は、お正月の黒豆より歯ごたえが残ります。

ヒヨコ豆は、そのクチバシのとんがりとホクホク味で、ぼくはヒヨコだよ〜と主張しています。ヒヨコ豆って、トマトソースには染まってしまわないけど、小豆や黒米、黒豆のポリフェノールには馴染むのですね。それも発見でした。

小豆は全体のまとめ役。やわらかな、やさしいお味です。

黒米は、ぜんざい全体にトロミづけの役を担っているようです。

黒豆と黒米、小豆、‥‥ 日本的穀物&ヒヨコ豆のぜんざい。

小豆だけのぜんざいより楽しいし、食べ飽きません。

こんなぜんざいを考案してくださる岐阜の「ツバメヤ」さんに、私もいつか行ってみたい。友人のお里帰りにくっ付いて行きたくなりました。

 

Kちゃん、さっちゃん、ツバメヤさん、「黒米のぜんざい」、とても美味しかったです。粒あんを苦手とする家族も、喜んでいただきました。ごちそうさまでした。(^^)

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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