豆は「しあわせ」のタネである

たねやの「斗升最中」

近江のいただきもの

週末、滋賀県の守山を訪ねた際、帰りに持たせてくださったお土産の品。たねやさんの和菓子でした。

ステキな包装紙、1晩飾ってから開けました。

栗饅頭3つと最中が3つ、きちんと整列して納まっていました。たねやさんのお菓子、お行儀いいです。

秋たけなわ。先ずは栗饅頭から。

うるわしのフォルム。色も形も見事です。美しい〜♪

切ってみると、こんな感じ。

白餡に栗の粒が混じります。すっきりとした、おいしいあんこ。

 

最中は手づかみで

うっすらと中が透けて見える最中。二等辺三角形の最中が2つ、長辺合わせで入っているのかなと思いました。

最中は四角、一斗升を模したものでした。升、昔は小豆や手亡豆など、豆を計るときに使っていたのですよね。小豆への敬愛を込めた最中なんだなと思いました。

真ん中の線が、三角2つをつないでいます。このまま、かぶりつく?

いえ、おそらく多くの人が、三角をつなぐ線を目印に割ると思うのです。私も、そうしました。すると‥‥

最中の中は2トーン!

白餡は柚子の風味、柚子皮が使われています。小豆のあんこは粒あんです。2つのあんこが、一つの最中に仲よく納まったステキな最中です。

人間の本能に基づく無意識の思考回路を読んで、行動を誘導するこの仕掛けに感動しました。しかも、おいしいあんこ。ふつうの白餡ではなく、柚子風味の餡と小豆餡を組み合わせられているところもいいなと思いました。

秋の柄の掛け紙といい、2トーンの最中といい、たねやさんの趣向を凝らした和菓子にうれしくなりました。そして、何より私たちを喜ばせようと、このお菓子を選んでくださったHさまのやさしいお気持ちをうれしく思いました。

滋賀県近江八幡市の「たねや」さん、クラブハリエを買うことはあっても、和菓子にまでは手が伸びていませんでした。今度から、たねやさんも覗いてみよう。京都では、髙島屋に入っていましたね。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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