空也もなかの空也上人
ぎんざ空也 空いろ
東京の友人からお土産にいただいた和菓子「空いろ」の瓶詰あんとスプーンクッキー。
見るなり「あ、このスプーンであんこを食べるんやね!」と感心しました。
そして、しおりや紙袋に記載された「ぎんざ 空也」に心当たりが‥‥ アレですよね。あの有名な「空也もなか」の空也さん。以前、別の友人が、入手困難な空也のもなかを買って来てくださったことがあります。その1回だけ口にした手焼きの皮の最中の、素朴に見えてスッキリ洗練された印象が「空也もなか」として残っていました。あんこも上品なお味でした。
気になって調べてみると、空也の4代目ご当主が「ぎんざ 空也」を、ご子息にあたる5代目さんが「空いろ」を経営されているとのこと。ほぉ〜!
空也上人と「ぎんざ 空也」
「空いろ」さんのホームページに
「空也」は明治十七年、上野池之端にて創業。
屋号は初代が関東空也衆の一人であり、
踊念仏仲間の力を借りて和菓子屋を始めたことから命名しました。
と書かれています。
「空也」という和菓子屋さんの名前は知っていたのに、私は空也上人を知りませんでした。
この度は不思議な偶然により、空也上人像と対面することに‥‥
東京の友人は、平清盛と真田幸村にゆかりの地を巡る京都旅に訪れました。私は何も知らぬまま、清盛ゆかりの六波羅蜜寺(西国三十三カ所の十七番札所)に同行しました。
そうしたら、あの口から出た針金に小人をのせた人の像が空也上人でした。。。
あぁ、スルスルと謎解きのようにつながって、あの口から出た小人は6体あり、その6体は「南無阿弥陀仏」を視覚化した阿弥陀さまであると知りました。
せっかくお参りに行き、御朱印をいただいただけで立ち去ろうとする私を引き止めたのは友人です。拝観料を払っても、二条城に行くのをパスしても、「宝物館を見たい」と言ってくれた友人のおかげで、空也上人と「空也もなか」と「空いろ」さんがつながったのでした。
空也上人像の杖に掲げた鹿の角の意味を知ったのも、発見でした。
Nちゃんのおかげで、空也上人を存じ上げぬまま、もなかだけ知って世を去る人生に終わらず、よかったなと思います。
和菓子のおかげで、日本の歴史と宗教の一端を知る。有り難いことです。
「空いろ」の餡には「鬼ざらめ」が使われているとの記述を見つけ、ナルホドねと思います。その辺りのことは、Nちゃんのお土産「白いんげん ◯あん」と抹茶のスプーンクッキーをいただく時に書くことにします。(^^)
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