豆は「しあわせ」のタネである

「久在屋とうふ」と、おぼろとうふのこと

久在屋さんのとうふ

北海道の知り合いたちから「久在屋」さんの名前を紹介されて、気になりながら買いに行けずにおりました。

引越して環境が変わり、アイハート京都堀川店に行く機会もできました。アイハートは、ミニデパ地下のような雰囲気、品揃えだなと私は感じています。

もちろん、どの店に行っても、豆売場ととうふ売場は欠かさずチェックしています。アイハートのとうふコーナーには「上田とうふ」もあれば「相模屋」も。その他、数軒のとうふや揚げが並んでいる中に、「久在屋」商品も数点そろっています。

私が手にしたのは、久在屋さんの「おぼろとうふ」と「かやくひろうす」でした。初・久在屋さん、楽しみです。

そして、写真を撮っているとき、お店の名前は「きゅうざや」と読むのだと知りました。

 

おぼろとうふ

おぼろとうふは、どこも、ほかのおとうふよりやや割高です。久在屋さんのも、同じ売場に並ぶ同サイズのとうふよりちょっと高め。

だけど、その「ちょっと」を払うと、とうふを味わう満足感が大きい。と、私は思っています。

ケーキ屋さんで、その店を知るのに初めて買うのは「モンブランか、シュークリーム」という話を何度も聞いたことがあります。もしかすると「おぼろとうふ」は、そのとうふ屋さんの「味の傾向を知るのに、初めて買うとうふ」かもしれません。

なぜなら、おぼろとうふは、大豆から搾った豆乳にニガリを入れ、固まりかけ状態のとうふ。もめんとうふなど、その固まりかけを「両サイドに穴が開いた銀色の函」に入れ、圧を加えることで水分と共に大豆成分も流れ出ていきます。

だから、おぼろとうふは、出来立ての大豆成分いっぱいの濃厚な味わいが感じられる、と覚えました。とうふ屋さん取材を1年も続けていると、とうふ作りのことも蓄積されてきます。

先ほど味わった久在屋さんの「おぼろとうふ」は、予想よりしっかりしたとうふでした。キメ細やかで濃いとうふの味わい。そば塩をハラハラと散らして味わいました。

国産大豆100%(遺伝子組み換えではない)、丸大豆が使われています。240g入りで225円+税でした。

売場に久在屋さん商品は、もめんとうふ、焼きとうふ、きざみ揚げ、ほかにも数種類あったと記憶しています。また、覗いてみよう‥‥(^^)

 

<3/7 追記>

「かやく ひろうす」4個入り305円+税

出汁で、蕪の葉っぱと炊き合わせにしました。ひろうすは煮る前、想像より軽くてふかふかな印象でした。食べてみると、たっぷりと出汁を含んだひろうすは、しっかりと味が沁みておいしかったです。

銀杏や百合根などは入りません。「ひろうす」というより、幼少の頃から馴染んでいる「がんもどき」のイメージでした。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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