やぎはし豆と毛豆の浅漬け中
弘前から2種類の枝豆が届きました
青森県弘前市といえばリンゴで有名な土地ですが、もう一つの特産品として「毛豆」でも知られつつあります。
毛豆は枝豆の一種で、莢(さや)の表面にびっしりと生えた金茶色のうぶ毛が特徴。ほかの枝豆と比べて粒が大きな毛豆は、この土地の農家さんたちに代々受け継がれ、「秘伝の豆」とも言われています。
9月下旬に弘前に伺い、それから豆なご縁が続いています。
弘前から豆ラボへ、毛豆と「やぎはし豆」をお送りいただきました。エヌワイ農園の八木橋さま、ありがとうございます。
まずは2種類の豆を、それぞれ蒸し焼きにしていただきました。
毛豆は、枝豆特有のミルキィで濃厚な味わいがしっかりと感じられる豆だなと思います。温かいときより、冷ましてからのほうが味わい深く感じました。豆そのものの味を知るため、塩を加えずに蒸したところ、本当に「栗のような」味わいとホクホク感がわかります。これが、土地の方々がおっしゃる「栗のような味」なのだと、3回目か4回目の毛豆を口にして実感しました。
いんげん系の豆やヒヨコ豆などの茹でたてを食べたとき「栗のようにホクホクとしたおいしさ」を感じることがありますが、毛豆は蒸したものを常温にさましたとき特に「栗のような」味わいを感じました。
「やぎはし豆」は、採り始めの貴重な御品、鮮やかな緑色の莢がいかにも枝豆らしく、見目麗しい枝豆です。蒸し焼きにしていると、だだちゃ豆のような香りがふわ〜っと届きます。蒸し上がりを口にすると「緑の栄養を丸ごといただいている」実感があります。おいしいです。
この「やぎはし豆」は、十数年前に八木橋さんが知り合いからいただいたタネを栽培され、そのおいしさに惹かれ、何年も大切に作り続けてきたと聞きます。今ではほかに栽培している人がいない、エヌワイ農園だけの特別な枝豆だそうです。
この2種類の貴重な枝豆を、ここ何日か、ありがたくごちそうになっています。
「豆づけ」の真似事
弘前で味わった「豆づけ」、その後、毛豆研究会のC様からも情報をいただき、弘前の豆を使って自分でも豆づけを作ってみました。現地では大量に収穫される毛豆を長期保存するために「塩蔵」という方法がとられているそうです。
塩漬けにして乳酸発酵させるには、ひと月、ふた月と寝かせておかないといけないのかもしれません。今日現在、毛豆と「やぎはし豆」の浅漬けは、豆の味も残しつつ軽やかに心地よいお味がします。
ふつうに蒸し茹でにして充分おいしいものを、わざわざお漬け物にするとは、とても贅沢な食べ方だなと思います。京都で毛豆や「やぎはし豆」を、こんなにも口にできるのは私だけかも‥‥? しあわせなことです。
八木橋さま、ありがとうございます。
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