豆は「しあわせ」のタネである

豆を使う雑煮しらべ

もういくつ寝ると、お正月〜♪

少し前から、お雑煮について調べています。ネットで見つけて、こんな本を買いました。

粕谷浩子さん著「お雑煮マニアックス」

dancyu プレジデントムック、となっています。さすが、すこぶる素晴らしい情報が整理された本です。全都道府県のお雑煮が掲載されています。

粕谷さんは、おそらくご自身で全国を食べ歩きされたのだと思います。佐渡島や神島など、離島にも足を運ばれたご様子。尊敬します。

 

豆が入る雑煮

粕谷さん情報によると、各県(の一部エリア)で豆が登場する雑煮として、下記を見つけました。

・奈良 別添きな粉をまぶして食べる白みそ仕立ての「きなこ雑煮」

・鳥取 ぜんざいのような雑煮

・島根 (出雲エリア) ぜんざいタイプの雑煮

    (大田市) 醤油ベースですまし仕立てに丸餅、甘くした黒豆をのせる黒豆雑煮

・新潟県 佐渡島と三重県 神島 丸餅に甘く炊いた小豆をかけるぜんざい風雑煮

・香川 白みそに餡餅、ニンジン、大根が入る雑煮

・熊本 納豆を餅にからめる雑煮

・大分 すまし仕立ての餡餅雑煮 大根、ニンジン、白菜

 

豆腐やモヤシが入る雑煮

・茨城 「常陸太田雑煮」ほんのり甘い豆腐のすり流しとお餅の組み合せ

・徳島(祖谷地区) 餅を入れない「うちがえ雑煮」大きく十字に組んだ祖谷の岩豆腐をのせる

・熊本 長いままの水前寺もやしを入れる雑煮

・宮崎 豆もやし雑煮 白菜、里芋、椎茸、柚子皮など

・鹿児島(喜界島) 揚げ餅、揚げた豆腐、揚げた白身魚

 

粕谷さん、dancyu編集部さん、ありがとうございます。全国には、こんなに豆っぽい雑煮が存在するのですね。

 

八女市高塚 M家の雑煮

M家は私の実家。実家の雑煮にも小豆が入ります。甘くしません。いろんな具がいっぱい入ります。

丸餅と小豆以外の具は、昆布・椎茸・スルメ・鶏肉・大根・ニンジン・ネギだったかな。

大根とニンジンは、酢の物用に型抜きした残り(桜の外側)を細かくして入れていました。父方の祖母と実家の味がミックスしたものだそう。大晦日に父が、スルメや昆布をハサミで切っていたのを憶えています。

お雑煮は、各家庭ごとに違ってて面白いですね。

 

全国の豆トモに聞いた雑煮おぼえ書き

残念ながら、粕谷さんのお雑煮の本とM家以外に豆を使う雑煮はありませんでした。

しかし、せっかく皆さまから届いた情報なので、残しておきたいと思います。

〈北海道 訓子府 I家〉 出し汁にニンジン・ゴボウ・鶏肉等入れて、モチ

余談:豆の王国は豆を食べない、不思議な歴史‥‥ 高級菜豆の大きな消費地は九州。小豆の生産地は北海道で、たくさん使う羊羹の話。小城羊羹の歴史は戦争に日持ちのする食料(カロリー)として発展したのが始まり。

 

〈札幌在住、Tさんのご実家〉 角餅、昆布と鰹の出汁に醤油、紅白の蒲鉾・結び三つ葉

余談:北海道はほんしゅうからの移住者なので四国からは丸餅、東北は四角餅と家庭により、いろいろ

 

〈岩手県大船渡市在住、Y家〉 大根とゴボウ、ニンジンを細切りにした澄まし汁仕立てのシンプルなもの

 

〈山形県鶴岡市 I家〉 焼いた白丸餅、醤油ベースのスープに厚揚げ、乾燥芋がら、豚肉、こんにゃく、ネギに岩海苔

 

〈東京在住、福島県出身 Nちゃん実家〉 父が東京出身なので、青菜と鶏肉と角もちのおすまし

余談:1回行ってみたい会社の近所にある雑煮バー「雑煮屋 鳥居」さん。渋谷駅南口から歩いて10分。通年で「東の椀」と「西の椀」の2種類の雑煮がいただける。

 

〈金沢市在住、七尾出身のUさん〉 煮干し出汁、餅、ゴボウ、ニンジン、蒲鉾

母親の実家(七尾市中島町)は雑煮が存在しない。正月は小豆ぜんざいを食す。農家だったからかも?

 

〈奈良市在住、Kさん〉 実家は白みその雑煮。奥さんの実家がある鳥取県では、倉吉あたりは正月にゼンザイ。甘い小豆の餅入り!

余談:倉吉へは、京都から「スーパー白兎」で1本と便利。

 

皆さま、貴重な情報をありがとうございます。余談も、たいそう勉強になりました😄

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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