豆は「しあわせ」のタネである

豆料理をコーディネートする

豆は主役にならないほうがいい?

豆好きに目覚めて1〜2年たった頃に「豆料理のフルコース」と称して、とんでもないことをしてしまいました。

自分より年長の方のお誕生日に、最初から最後まで豆だらけの料理を作り、お祝するどころか、一緒に食べている豆好きなはずの自分が、うんざりしてしまったことがあります。バランスと力の抜き加減がわからなかったのです。

あれから十数年、豆を使った料理の組み合せで、お昼ごはんを作りました。

左下から時計回りに、玄米あずきごはん、青大豆の冷製ポタージュ、豆サラダ2種、青大豆の煮汁飲料、豚肉と白いんげんの煮込み

上の写真にはありませんが甘味は、とうふ白玉と緑豆の寒天よせ

 

反省点と改善点

いろんな豆を使いたくて、全品ちがう豆にしました。

あずき、青大豆、ひよこ豆、レンズ豆、手亡豆、緑豆を使い、青大豆以外はすべて粒残し。

レンズ豆は人参にくっ付いているから、特に気にせず食べられました。ひよこ豆の明太ペンネも、程よい食感で及第点だと思います。

問題は、あずきと手亡豆です。

「豚肉との煮込みは手亡豆ではなく、大福豆か白花豆が良かったと思います」と発言した私に、食べてくださった方は、「そうかもしれませんが、自分としては、この白いんげんが好きです」と。

それぞれ好みがあるから、というより、おやさしい方ならではのご感想なのでしょう。

ごはんは、玄米+あずき+塩+オリーブオイル+すりごまの組み合せ。この小豆がくどい? と感じました。

すべての料理を「豆が主役です」と、肩肘はらないように努めたのだけど、それでも粒ツブを箸でつまむのが面倒になる?

私のところでは、先が細い「竹の箸」をお客さまにもお使いいただくのですが、お皿に残った豆を繰り返しつまんでおられる姿を拝見すると、なんとなく申し訳ない気がしてきます。

お客さまは、とうふ白玉と緑豆、寒天の上にふりかけた「あられ糖」を喜んでくださいました。

マニアック豆好き歴おおよそ13年、これまで様々な豆料理を作ってきましたが、まだまだ修業が足りませんね。飽きるほど作って自分で食べるより、人様に食べていただいて、その様子を見ることのほうが、気がつくことが多いです。

今回は、豆だらけの組み合せに、小粒の豆ばかりで組むのはちょっと‥‥ と思いました。

アメリカで食べた豆料理のように、どろどろ煮くずれるくらい姿がなくなるまで煮込むほうが良いのか? いいえ、あれを食べるのは苦手です。

日本人が作る端正な豆料理の組み合せで、トータルに嫌気がしないよう、バランス感覚を磨こうと思います。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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