豆は「しあわせ」のタネである

2017冬 みその仕込会を開催しました

みんなでやるから気付くことが多い

先日の日曜日、豆ラボで味噌の仕込会を開催しました。初めてのみそ作り体験に来てくださったのは、ご近所さんとお友だちの方々。暖かく陽のさす昼下がりから夕飯まで、まるで親戚会のような和やかな雰囲気でした。

ご近所特権でMちゃんには、前日に豆を水浸けして当日に煮始めるところから参加してくださいました。

 

若い娘さんたちが、みそを仕込むことに関心を持ち、鍋に張り付いてアクとりするところから参加してくれて、とても嬉しく感じました。

みそ作りの手順なんて、さがせば世の中にたくさん出回っているだろうけど、自分ひとりだったら、おそらく豆を水に浸すことすらしないはずの人たちが大半だと思います。面倒だし、どうやっていいかもわからないし、いちいち自分で調べながらやっても直ぐに味噌にはならないし‥‥

だから、秋と年明けに「みんなで一緒にやろうよ!」と声かけしています。

大豆のことや味噌作りのこと、世間話や実家の話、どうでも良いことまでワイワイ楽しくお話しながら、「そんなに喋るんだったらマスクしようか」「ネイルを落とすのがイヤだったら、調理用の手袋を付けようか」と、ゆるくゆるく‥‥

 

例えば自分が母に教わらなかったことを、私は自力で調べて覚えたけど、そのおかげで毎回、新鮮な気持ちで味噌作りに取り組めるのかもしれません。来てくれる人たちに、豆の楽しさと半年も待って味噌ができることの喜びを伝えたいのだと思います。「自作のみそは、おいしいよ」と。

 

仕込が終わったら

こんなに楽しそうに味噌づくりをするお嬢さんたち。みんな初めてだから、何を言ってもそれが基本になると思うと、教えるほうもつい、詳しすぎるくらい饒舌になってしまいます。

豆をつぶして、麹と塩を合わせ、それを豆と合わせて、みそ玉を丸めます。

みそ玉を保存容器に投げ入れて、表面をならしたら、ラップをして‥‥

ビギナーさんは秘伝豆で、私は紅大豆で味噌づくり。積み上げた容器には、今日の日付と豆の名札をつけて、それぞれ持ち帰って寝かせます。3ヵ月後の天地返しまで味噌の皆さん「おやすみなさい(^^)」

 

仕込が済んだら、味噌の熟成期間を比べながら味見をしてもらいます。

2013年1月仕込 音更大袖大豆

2015年11月仕込 つるのこ大豆・減塩

2016年3月仕込 秘伝豆・減塩

 

みそを少しずつなめてみて、どの味が好き? と比べてもらいました。

 

力仕事のあとは、おなかもしっかり空いています。今日初めて顔を会わせた人たちも、すっかり「みそ仲間」に。

 

恒例の豆なゴハン会

人が集まるのがうれしくて、久しぶりに土鍋を出しました。

佐世保の甘鯛を使った鯛めし、ふっくらとおいしくできました。Mちゃんご持参のご飯茶碗に、鯛めしをよそって‥‥

 

年長者特権で、私は一番に椿茶碗を選ばせていただきました。

秘伝豆のおろし和え、紅大豆とニンジンのツナサラダ、秘伝豆と刻みすぐき入りポテサラ、具だくさんの豚汁(つるのこ大豆の減塩味噌使用)を、参加者の皆さまといただきました。

 

半年後に、みんなの味噌がおいしく出来ていますように。これから半年間、遠隔操作で4人分の熟成を見守っていきます。

参加者の皆さま、楽しい時間をありがとうございました。

 

写真提供:高山真希子さん

 

*「若葉屋 京都 うつわ」さんのFacebookに、ここ2〜3日の楽しい記述を載せていただいているようです。

https://www.facebook.com/wakabayakyoto/

 

 

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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