御霊おこわ(黒飯)を作りました
1年に1度だけ作っています
毎年8月15日、お盆の「お精霊さん送り」の日に、終戦の日を思いながら作っています。
白いおこわに、黒い豆を混ぜる「豆ごはん」。
炊込みごはんにすると豆の色がごはんに移り、うす紫色〜うす赤色がかったご飯になってしまいます。黒飯(こくはん)は白と黒のご飯、豆の色が移らないよう別々に調理して、混ぜ合わせるのが特徴です。
正式には、おこわと黒豆を別々に蒸して合わせます。
「黒飯」のことを、石川県の友人から「御霊(みたま)おこわ」と教わったのは、もう10年くらい前のこと。金沢や富山あたりでは、弔事や法事に仕出し屋さんが用意されることもあるそうです。
そのあたりのことは、昨年8月15日の豆なブログに「8月15日、黒飯を作りました」の題で書いています。
8月12日にBS1スペシャルで放送されていた「“悪魔の兵器”は、こうして誕生した」を見て、ショックを受けました。広島と長崎に落とされた原爆は、アメリカの科学者たちの威信と、国家予算の使い途に大義名分を立てるために戦争終結前に投下されたのだそう。
無差別破壊兵器、守秘義務、思惑、原爆開発、1,200人の科学者、ロバート・オッペンハイマー、ロスアラモス、3000℃ ‥‥知らなかった事実が、脳裏に刻まれました。
黒飯(炊飯器バージョン)の作り方
[材 料]
餅米1.5合 精白米0.5合 塩 小さじ1/4
黒い豆の水煮 大さじ2〜3 塩 少々
[作り方]
①黒い豆の水煮を用意する。1晩水浸けして、鍋に豆、水、塩少々を入れて茹でる。
黒大豆、黒千石(雑穀売場で売られている小粒の黒い大豆)、黒小豆、黒いんげんなど
②餅米と白米を合わせて水洗いし、ザルにあげて30分ほどおく。
③炊飯器の「おこわ」目盛りで②を水加減し、塩を加えて「おこわ」モードで炊飯。
白おこわが炊き上がったら、①の豆を水切りし、炊飯器のおこわに混ぜて再度ふたをし、10分ほど蒸らす。
④器によそい、好みで白ごまをふる。
今年は、敬意を込めて「丹波黒大豆 飛切極上」を使いましたところ、バランス的に豆が大きすぎたように思います。黒大豆のときは「祝黒」か「光黒」を、もしくは「黒千石(大豆)」か「黒いんげん」「黒小豆」あたりが良いかと思います。
御霊おこわというのですか。
素敵なネーミングですね。
私も法事、仏事の時必ず作ってお供えします。
今朝はさわやかな風もあり心地よい目覚めでした。
髙橋さま こんばんは。コメントありがとうございます。
京都や奈良でも、黒飯を作る習慣があるのですね。
「御霊おこわ」は、お盆の「御霊まつり」と対のような印象を受けました。
なので、私は年に1回になってしまいました‥‥
季節はそろそろ秋の入口に近づいているようですね。