【北海道 上士幌町】村上農場での研修記録 2日目のこと
トウモロコシの畑で「おはよう!」を連発
研修2日目、ホワイトコーンに被せたマルチに穴を開ける作業を経験させていただきました。
畑に黒いビニールを被せてあるのが「マルチ」ということは知っていましたが、村上農場で見たマルチは透明でした。
棒の先にチョキの指半分を折り曲げたような金具が付いた道具を使います。名前を聞いたけど、オリジナルの道具で名前は無いとのこと。「じゃあ、私が名前を付けてあげましょう。道具の名前は『チョキべえ』です」と心の中で思ったけど、ビギナーの分をわきまえて黙っていました。
吉川先輩と2人で、じゃがいも倉庫の横の畑を行きました。マルチに穴を開けると、土とビニールの間で窮屈そうに発芽した新芽が、くは〜ッと背伸びでもするように起き上がります。気持ちよさそうに伸びをするので、「おはよう」「おはよう」と声をかけながら作業をしていたら、リズム良く仕事が進みました。
でも、やっぱり、小林先生が1等賞のハイスピードで、次点が吉川先輩、誰も早さを競っていたりしないけど、周回遅れの私はトホホな気分。1周どころか、気がつけば2周も周回遅れ。とほほほほ・・・ 先輩たちは彼方に・・・
道路を挟んだ向かいの畑には、イエローコーンが育っています。ホワイトより成長著しく、穴あけ作業も難しくなりました。その上、途中からの雨。どうするべぇ?
キーボードとペンと包丁と菜箸くらいしか持たない手に、たったの2日で豆ができ始めました。私の手ではなく、畑に植える豆を経験したいのに・・・
と不安になり始めるも、3時の休憩時に「4時から豆のタネまきをするから」と聞いて、元気100倍!
休憩後〜4時までチョキべえは、おそらく3倍速くらいで働かされました。
豆のタネまき準備
4時になった途端、走って敷地内に戻ると、まだ始まる気配なし。何をしたら良いかも分からないから、見てるだけ。
農場長と小林先生が連携して、トラックやリフトやタネまき機械(TABATA)を操作しています。何か手伝いたいけど、見てるだけ。邪魔にならないところに動くだけ。
よく分からないけど、タネと一緒に肥料も撒くようです。肥料の袋は重いからリフトが登場し、肥料は2色(茶色っぽいのと灰色っぽいの2種類)あるからユニック車(トラック)も登場するのかな? ただ見てるだけ。写真を撮ってるだけ。
豆のタネを蒔く人は、私にとってのスーパーヒーロー。「農場長と小林先生は、カッコいい」と思いながら見ていました。
「あと5分で出動するから、軽トラでついて来て」と言われ、嬉々とするも・・・ その2〜3分後に豪雨が始まり、2日目夕方に決行される播種(はしゅ/タネを蒔くこと)は中止となりました💧 まさかや???
・マルチには分解して土に還る素材と、分解せず残り続ける素材がある。分解しない素材のマルチの切れっ端を畑に残してはならない。
・透明なマルチには、温室効果がある。黒マルチは光を遮断する効果があり、雑草を生えにくくする。緑のマルチは透明と黒の良いとこ取り。効果は少し劣る。ビニール製マルチではなく、藁マルチをかけることもある。
・マルチを被せると草を生やさず、土表面の蒸発を防ぎ、虫除け効果がある。
・コーンは地面から1.5cmの深さにタネを蒔き、豆は2cmの深さにタネを蒔く。
・豆が育つ過程で竹(支柱)を挿すのは、タネを蒔いて2〜3週間後。おおかた6月10日頃になる。
・豆の収穫は、タネを蒔いて5ヶ月前後。
種子消毒の話や、肥料のN(窒素)P(リン酸)K(カリウム)についても教わりました。
タネバエ・アブラムシが発芽時の害虫です。魚カスと貝化石の有機肥料は分子が大きいから、ゆっくり効いていくそうです。
昔むかし、福岡県で兼業農家の娘に生まれたけど、私の知らないことばかり。 〈つづく〉
アスパラのビニールハウス 2年もの、3年ものはデカくなる
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