毎日新聞 連載〈13〉東山とうふ 西初/左京区
京の味 フワリと支え
渡米中の出来事を後追いで書き残している途中ですが、国内では通常どおりレギュラーの仕事が動いています。
先週土曜日に、毎日新聞の夕刊に掲載された「とうふ屋のある町は いい町だ」には、西初さんを書かせていただきました。出張前に1週間前倒しで、取材先や夕刊編集長にご協力いただき、無事に掲載されました。
「京の味 フワリと支え」のタイトルは、編集長が付けてくださったもの。毎月、原稿に自分でタイトルを付けて提出しますが、一度も採用されたことがありません。タイトルには編集長のセンスが生きています。
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西初さんは、とうふ屋さん連載を応援してくれている知人が、「通りがかりに見つけたよ」と教えてくれたお店です。
奥でとうふを作り、店頭でひっそりと(の印象を受けました)販売されています。メインは料理屋さんへの卸しと、近所のマルギンスーパーでの販売と聞きました。
ご近所さんが、日々の暮らしの中で食すとうふやお揚げを買いに来る、そんな感じのところです。
西初さんのとうふ
自分で初めて買いに行ったのは2月のこと。森先生と「㐂み家」で豆かんを食べたあと、歩いて行きました。さほど車も通らない閑かな通りでした。
取材の前にもう1回、今度は近所のマルギンスーパーに西初さんのとうふを買いに行きました。一度に全種類を買っても期限内に消費しきれないほど、種類豊富に並んでいました。
取材の日、見覚えのあるお顔が四代目の広考さんでした。まだ、桜のつぼみが出番を待っていた頃の話です。
西初さんのおとうふやお揚げは、晩ごはんやお花見ごはんになりました。
広考さん考案の「庄吉の やんわり おぼろ」、おいしいです。豆乳の味が濃厚なおぼろとうふの味わいに加え、少しトロミと弾力性も感じるコクのあるおぼろとうふ。
皆さまにも味わってほしいなぁ‥‥
木曜日、本日も四代目と西初の皆さまは、今日もお元気にとうふを作っておいでのことと思います。
昨日電話したら、四代目が「新聞を見たと言ってくれる人や、買いに来てくれる人がいました」と教えてくださいました。ありがたいことです。
「とうふ屋のある町は いい町だ」は、今月から連載2年目に入りました。
月に1度の掲載ではありますが、新聞を読んでくださった方が、自分の住んでいる近くのおとうふ屋さんに「とうふを買いに行ってみよう」と思っていただけることを期待して書いています。
あなたのお近くのとうふ屋さん、まずは、どんなお店があるのか探してみてください。とうふ屋のある、あなたの町も、きっといい町だと思います。
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