豆は「しあわせ」のタネである

【輪島】の菓子トレイルと萩のワールド

初 輪島探検へ

石川県輪島市、奥能登の「恐竜の目」にあたるところに暮らす「萩のゆき」さんを訪ねました。彼女の暮らす輪島へ、いつか行ってみたいと思っていました。やり残しを来年まで持ち越したくなかったのです。

萩のさんとは京都で2回、3回会いました。次は私が訪ねる番だと思いながら、もう2年と1ヶ月たってしまっていました。

輪島は遠かったです。地下鉄とサンダーバードと高速バスに乗りました。行きは寄り道したから、そう感じなかったけど、帰りの5時間はヘビーでした。

 

「の菓子」とは

「のがし研究所」「萩野アトリエ」で活躍してきた萩のさんは、今年「の菓子 Cafe」を始めました。

 

「の菓子」の「の」は3つの「の」

「能」登の風土に根ざした菓子

「農」の風景につながる菓子

「野」山の季節の恵みを活かした菓子

なのだそう。建築家の旦那さまと、里山の林を切り開いて建てたアトリエで始めたカフェは、月に2回、週末だけ営業されています。

の菓子は例えば、萩野夫妻が育てた小豆を使って作る餡を、里山で拾ってきた芝栗でこしらえる餡そぼろでくるむような菓子。

何も聞かずに見ると、それは「和菓子」ですが、彼女が作るのは「の菓子」です。

 

の菓子トレイル

11月の「の菓子トレイル」は、里山あるき+植物ウォッチング+豆の収穫ごっこ+の菓子を味わう会でした。参加人数15〜20人くらいで、ちびっ子もいました。七尾や富山、大阪などから参加した方もおられました。

トレイルの始まりと途中休憩のとき、Cafeに戻ってからの3回、の菓子をいただきました。いずれも、萩のさん特製の「の菓子」が、絶妙なタイミングで出てくるのです。

▲ 最初に「鳩と鈴の干菓子」をいただきました。

▲ 途中で「亥の子餅」をいただきました。

道端の草の名前を教わり、山から伸びた樹木を教わり、食べられる赤い実と食べたら痺れて毒になる赤い実を教わり、知らない言葉をたくさんメモしました。

子どもたちのはしゃぐ様子が、ほほ笑ましく映りました。

▲ 帰り着いて、「栗」か「蕪」の の菓子を選んでいただきました。

 

あぜ豆「能登大納言」

の菓子トレイルのコースの中に、能登大納言の収穫体験もありました。「さやぼり」と言って、完熟して薄茶色になったサヤだけを手でもぎ取っていくのです。

よく乾いたサヤは振るとカラカラと音がします。

乾燥すると自分でサヤが弾けて豆粒が飛び出します。そのことを「豆が爆(は)ぜる」といいます。

あぜ道に伸びたサヤは、爆ぜる前に摘み取ってやらないと、草のすき間、わらの上に落ちて、おそらく人の口に入ることなく、春を迎えます。

私たちが食べる小豆や大豆、そのほかの豆は、爆ぜて土に落ちるはずの豆を爆ぜる前に人間が先取りしているんだなと‥‥

畦道(あぜみち)に植える豆は、畑に畝(うね)を作って植える豆より風が通り、蒸れることなく育っていくそうです。ナルホド、陽の光や風を直に浴びる分、ワイルドで力強い味わいに生育するのだなと思いました。しかも、かつて畦道の作物には税を課せられなかったため、畦豆は「換金作物」として、農家の暮らしを助けることにつながったとお聞きしました。

3つある畦のうちの1本をみんなで収穫。およそ100本、200本くらい摘んだでしょうか。完熟豆を収穫し、天日干しで仕上げるから、味が濃い大納言になるのですね。

能登のばあちゃんは教えてくれました。

「ネムの花の咲く頃に小豆は3粒ずつ撒くんやよ」

「1粒目は鳥がついばんでも、2粒目は虫がかじっても、3粒目は自分の口にはいるだろう」と。

上は、萩のさんからの又聞きです。

 

< トレイルMEMO >

げんのしょうこ 草もみじ みこし草

すみれ 柿

ありのとうぐさ

能登大納言 照る はぜる

クオリティがいい

小さい時間の集積

あぜ 通気性が良い 税のがれ 換金作物 鍋釜 肌着 小さなお金

畦が強くなる 根粒菌 チッソ

二番穂

芝栗 氷温熟成 マイナス1℃ 40日間 甘くなる

ひこばえ 二次林 ははそ 栗やこなら

ははそ なまって、ほうさ、ほうそ

みやまがまずみ 神の実 赤い実

いのこづち 猪の膝

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  1. 2020年 11月 20日

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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