豆は「しあわせ」のタネである

第6回 全国豆腐品評会 西日本大会の審査員をさせていただきました

2年ぶりの開催です

昨年はコロナ禍で中止されていた全国豆腐品評会の西日本大会が、リーガロイヤルホテル京都で開催されました。

2019年夏に開催された第5回 全国豆腐品評会の近畿大会にも呼んでいただき、今回は2回目、西日本大会の審査員として参加させていただきました。

最初に受付で渡されたのは、抗原検査ペン。2分くわえてカチッと押し込んで、セーフ!

白衣、キャップ、ゴム手袋、審査机、1人1品ずつに用意された使い捨てスプーンと小皿など、感染症対策は随所に入念に気遣いされていました。

 

今回出品されたのは、富山県・石川県・福井県・長野県・愛知県・三重県・大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・鳥取県・島根県・岡山県・広島県・徳島県・香川県・福岡県・大分県・佐賀県・長崎県・熊本県・鹿児島県・沖縄県の24府県、58事業者さんです。

木綿豆腐が32点、絹ごし豆腐が40点、寄せ/おぼろ豆腐が42点、充填豆腐が18点出品されました。

数を書くのは一瞬ですが、実際にホテルの広い会場にズラーッと並ぶ豆腐の数は圧巻です。これをチェックするの? と、想像するだけでクラクラします。

 

審査会で60品を担当

私が振り分けられたのは、充填豆腐と寄せ/おぼろ豆腐でした。計60品を10人の審査員がチェックし、木綿豆腐と絹ごし豆腐は別の10人の審査員が担当されました。

審査会場の写真は撮影禁止です。もちろん、審査中に撮る余裕もありません。

運営委員会 東田和久委員長の口ラッパで審査がスタートしました。

どこの豆腐屋さんの豆腐かは全く分からない状態で審査にあたります。白いの、黄色っぽいの、緑色っぽいの、やわらかそうなの、かたそうなの、容器の型あとが残るのくらいは見た目でわかるのですが‥‥ 審査内容は、

①甘み・旨味、風味、コク ②後味 ③なめらかさ ④歯応え ⑤好み を、マークシートに5段階でチェックします。

途中に何度も、水で舌を洗いながら味や好みなどを確認しました。

 

審査雑観

・抗原検査が初めてだったから舌にヘンな後味が残って、最初は審査に支障が出そうな気がしました。

・なめらかな豆腐に引っ張られそうになりました。なめらかな豆腐は、甘みを強く感じる傾向にあるように思いました。

・中にいくつか鼻に届く化学のニオイを感じました。

・やわらかめの、なめらかな豆腐がいくつも続くと味わうのがしんどくなりました。数を多く食べるとしたら、自分は程よく食感のある豆腐が好きなんだなとわかりました。

・60も一度に味わうのではなく、5つくらいの食べ比べであれば、同じ豆腐でも審査結果は変わったように思います。官能試験は難しい。

 

こんなにたくさんの豆腐を一度に味わうのは、人生2度目です。今回は3品ずつ一度に味わって必要項目をチェックするやり方で、前回の混乱を免れたように思います。

しかし、やはり60豆腐を一度に味わうと、途中で混乱します。何度かリトライしながら審査しました。私の評価も、点数に加算されると思うと慎重になります。とりあえず完遂することができて、よかった。

審査結果は後日、郵送されてくるとのこと。気にして待たせていただきます。

審査終了後に、全部の豆腐を答え合わせのように名前付きで味わうことができました。

▲ こちらは、福岡出身の私が気になった糸島のおとうふ。

▲ 参加された豆腐屋さんや業界関係者さんたちが、真剣に味わっておられる姿が印象的でした。

 

滞りなく開催できるよう準備にあたられた実行委員の皆さま方、素晴らしい会場設営と運営だなと感心しました。お疲れ様でございました。

豆腐業界が元気でありますように、町のとうふ屋さんが続いていきますように、これからも美味しい豆腐を食べられますようにと、そんなことを思いながら会場を後にしました。

審査の場に呼んでくださり、貴重な経験をさせていただきました。主催の全国豆腐連合会さま、全国豆腐品評会西日本大会実行委員会の皆さま、会場でご一緒させていただきました審査員各位ほか、豆腐愛を持ってご尽力くださった関係者の方々、ありがとうございます。

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コメント

    • 髙橋美恵子
    • 2021年 10月 26日

    豆腐品評会審査凄いですね。活躍が広がり嬉しいです。
     審査結果が気になります。
     ご報告楽しみに待ってます。

      • Nodoka
      • 2021年 10月 27日

      高橋さま コメントありがとうございます。

      審査結果は昨日、郵便で届きました。
      久在屋さんや上田とうふさんなど、知っているお店の豆腐も入賞していました

      上位に選ばれた豆腐が、来年の全国大会に出場するそうです。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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