豆は「しあわせ」のタネである

京都一条 虎屋菓寮へ

おかげさまで、また1年

先日、上京税務署に確定申告書を提出。帰りに虎屋菓寮に寄りました。昨年と違うのは、今年は歩いて行ったこと。毎年3月の確定申告から早1年、引越から3ヵ月半が過ぎました。

京都御苑のお向かいに、とらや京都一条店があって、その横の細い道(一条通)を入ると、右手に虎屋菓寮があります。

何が好きかと言うと、奥のお席から見るこの景色。黄金色に映える高い天井の丸みと、窓辺に広がる庭園から届く陽だまりの気配。このお席でいただくあんみつは、心にも御馳走です。

 

白みつの あんみつ

昨年は黒みつにしました。今回は、白みつです。

ガラスの器に、色とりどりの‥‥ 美しい。うっとりです。

上から見ても、横から見ても、うっとり。

黒い寒天は黒糖味、黄色い四角は粟餅のキューブみたいでした。あんこは、こしあん。ピンポン球くらいの大きさのまん丸あんこが2つ。黒豆と赤えんどうも入っています。

じっくり鑑賞したら、白みつをかけて‥‥ 白みつは透明なシロップです。黒みつより、スッキリとしたやさしい甘さ。コクのある甘さを欲する方は黒みつがおすすめでしょうか。

ちょっとずつ食べ進めるうちに気付きました。

赤えんどうと寒天、このあんみつは「豆かん」も内包しています(^^)

もちろん、とらやのあんみつですから、赤えんどうの煮加減、食感も上々です。皮が厚過ぎず、中はほっくり、おいしいなぁ〜。

お餅は白と桃色。しみじみ、口福を味わいました。

*3/1〜3/31、東京のミッドタウン、銀座、帝国ホテルの虎屋菓寮では「桜あんみつ」が味わえるそう‥‥ ズルイ

 

そして、鉄斎さん

菓寮に入る際に目に入った本を、席で見させていただいておりました。

「目の眼」という本の「鉄斎さんと京都をあるく」特集。

杖をつく白髭のおじいさん。雰囲気あります。そして、お名前に見覚えが‥‥ 確か、ここ2〜3ヵ月の間に何回か見た気がします。

鉄斎さんは明治〜大正期の儒学者で、絵を描いて、書をかいて、寺社の復興にも力を尽くされた方と載っておりました。とらやさんとも親交があり、とらや饅頭の掛け紙に鉄斎さんの絵が起用され、云々‥‥

「へぇ〜、すごいな」と思いながら、2杯目のお茶も飲み終えて席をあとにしました。

出口で目に入った豆皿、以前から気になっています。次は誕生日のご褒美でしょうか(笑)

 

一条通を本田味噌さん方向に歩き、その角を左折。室町通を歩いていくと‥‥

あった! 私が見てたの、これやん!

富岡鉄斎さんのお家の跡地の碑。誰か住んでおられるのかなと、気になって通ったお屋敷の壁沿いの道。

「ディープ京都」は、室町通にもありました。あぁ‥‥。おかげで「虎屋あんみつ=鉄斎さん」と、私の中にメモライズされました♡

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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