豆は「しあわせ」のタネである

冬から春へ、とらや「四季の富士」

富士山好きです

京都から東京や新横浜、関東方面への出張で新幹線に乗るとき、たいてい左側の2人シートの窓側を取ります。理由は富士山を見たいから。曇りや雨の日も多くて、富士山率はそう高くないほうかもしれませんが、見えると「この仕事、うまくいく!」と、気持ちが上がります。

昨年10月に『とらや工房』さんの取材で御殿場に伺ってから、よけいに富士山を意識するようになりました。

 

一条店で、お取り寄せ

取材の前に『とらや御殿場店』に立ち寄って、ようかん「四季の富士」を味わいました。10月だから、秋の富士でした。ようかんに見る景色があまりにも麗しく、冬や春のようかんも食べてみたいと思いました。

そのあと『とらや工房』さん取材で、最後に教えていただきました。「京都一条店でも取ってもらえると思いますよ。よかったら訊ねてみてください」と。

「冬のようかんの終わり頃のものを、春の始まりのようかんと一緒に取り寄せしていただくことは可能でしょうか?」の、欲張りなお願いが見事に叶い・・・

 

二季を味わう 〜 とらやの富士山は豆製でした

中型とされていたけど、けっこう重たくて、箱のまま計ってみたら、2つで745g ありました。

紅白のほうが冬で、桃色緑が春のようかん。

「冬から春へ」を並べて撮りたいと思い、いろいろ頑張ってみたのですが・・・

富士山を立てて撮るの、けっこう難しかったです。

それぞれに3つの豆が使われています。白小豆・手亡豆・福白金時の白い豆に、冬は赤色、春は緑色が加わって富士山が描かれています。

とらやの富士山は豆でできています! うれしいなぁ・・・

冬も春も、背景は道明寺羹です。道明寺のようかんがどんな感じか、とても興味がありました。粒がツブつぶして、しっかりした生地の中にプチッとするのがわかって、富士山を引き立てているように思います。

富士山は、食べたことがあるようかんのお味。赤富士と緑富士。

ようかんの箱に記されたそれぞれの説明書きには、

ふゆ 白の道明寺羹で雪を、赤と白の煉羊羹で雪に覆われた富士山が夕焼けに染まるさまを表しています。

はる 暖かな春の陽気につつまれた富士山や裾野の緑を表しています。

と。見事ですね〜

視覚と味覚の両方で、充分楽しませていただきました。

秋から冬、春と味わいましたら、やっぱり夏も・・・ ですよね。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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