豆は「しあわせ」のタネである

[治五左衛門の枝豆]つるおか ぼんちゃ豆

だだちゃ豆の石塚さんより届く

山形県鶴岡市は、だだちゃ豆のふるさと。昨秋にお邪魔した鶴岡の石塚さんから、うれしい枝豆が届きました。

「つるおか ぼんちゃ豆」と書かれています。入っていた説明書によると

旧鶴岡市内のお盆にあたる七月十三日頃に食べられる超極早生の茶豆であることから「つるおかぼんちゃ」と名付けられました。

この枝豆は山形大学の赤澤先生により庄内地方在来「極早生だだちゃ豆」を親として育成された新品種です。

と書かれています。

「鶴岡のお盆に食べる茶豆」だから、「つるおか ぼん ちゃ」豆、「つるおかぼんちゃ」と一気読みしたら気付かない、カワイイ名前です。

同梱された新聞「荘内日報」には、7月9日(木)から収穫が始まり、20日頃までが収穫期間。ほんと、短い旬の枝豆なのです。石塚さんのインタビューも載っていました。

「4月が低温続きで、5、6月は乾燥、6月下旬からは雨続きで、草丈はあまり伸びなかった。それでもじわじわと日が当たったせいか、根球菌の付きは良く、味はとても良い」と。石塚ファームでは40aを作付した、と書かれています。

茶豆の分類の中に「だだちゃ豆」があり、現在8種類だけが「だだちゃ豆」の認定を受けているそうです。「極早生だだちゃ豆」を品種改良してできた「つるおか ぼんちゃ豆」は、現時点では「だだちゃ豆」の認定を受けていないため、親は「極早生だだちゃ豆」であっても、「だだちゃ豆」とは呼ぶことができず、「茶豆」の分類になるのだとか。(これは、石塚さんに教わったことを、私が忘れないためのメモ書き)

貴重な枝豆を、私のところにもお送りくださり、ありがとうございます!

 

つるおかぼんちゃ豆を味わいました

いつもは鉄のフライパンで蒸し茹でにするのですが、今回は石塚さんへの敬意をこめて、袋の裏に書かれた「美味しいゆで方」のとおりに茹でてみました。

①豆をゴシゴシもみ洗い

②鍋に豆の3倍量の水と塩少々を入れ、沸騰させる

 

③沸騰した湯に豆を入れ2〜3分ゆでる

④ザルにあげ、氷水で一気に冷ます

⑤水切り後に塩をふる

茹で時間3分では、まだカタイ気がしたので、倍の時間くらい茹でました。莢がしっかりした枝豆なのです。

「あぁ、だだちゃ豆の香りがする〜!」

氷水で冷ます? と思ったけど、その通りにしました。

おいしかったですねぇ〜、初めての「つるおか ぼんちゃ豆」。

あぁ、これぞ、だだちゃ豆の味!(分類上は茶豆)と思いながら味わいました。豆粒が「ぷりっぷり」なのです。コーンみたいな甘さと、広がりのある味わい。

莢は加熱したても、常温に冷ましても、しっかりしたカタサがありました。後味の余韻が強い枝豆です。

 

つるおか ぼんちゃ豆の味噌汁にトライ!

一度やってみたかったこと。鶴岡の人は、だだちゃ豆の味噌汁を食べるとか。去年、テレビで知った情報です。

ネット検索の「だだちゃ豆の味噌汁」の作り方で作ってみました。

①枝豆をゴシゴシよく洗う。3回水を替えてよく洗う。

②熱湯に枝豆を入れ、4〜5分煮立てる。

③みそを溶いて出来上り。

こちらも、5分ちょっと茹でました。

精進料理に大豆で出汁をひく方法がありますが、莢つき枝豆で出汁をとるのもアリなのだなと思いました。

ぼんちゃ豆が美味しいから、味噌汁もおいしい。

欲を言えば、汁にだだちゃ豆の風味を移すには、ぐつぐつ10分くらい煮立てるほうが味が出るのではないかと思います。枝豆的に考えると、6分くらいで止めた状態が好みの豆粒のかたさでした。

今年もまた、鶴岡に行きたい。

GO to トラベル キャンペーンが始まったら、それを使いたい。鶴岡も行きたい。帯広も行きたい。徳島、長岡、金沢、‥‥行きたいところはたくさんあります。COVID-19、これ以上ひどくなりませんように。おさまりますように。 

 

*2020.7.11 荘内日報をダウンロードして読む ⇒ shonainippo

*つるおかぼんちゃ豆のしおりをダウンロードして読む ⇒ boncha_shiori

*そのほか枝豆について、豆なブログ「枝豆のこと」に書いています。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

豆行事や催しなど

2024年 12月
« 11月   1月 »
       1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31      

Plofile

豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
Instagram

バックナンバー