目指せ、絶品あんトースト!
美味しいあんこを作りたい
東京のS社、雑穀食品部の皆さまより小豆と手亡豆をたくさんお送りいただきました。毎年この時期に「豆のこと、がんばってね」みたいに、ご提供いただいております。いつもありがとうございます。
小豆の粒が、あんまりキレイだったので、そのことを御礼メールに書いたら、女性スタッフさん2人が豆選りをして、磨いた上でお送りくださったとのこと。「えぇ〜!」と、泣きそうになりました。
文字で書くと「豆選り(まめより)」フリガナ付けても10文字にもなりませんが、大きさが不揃いの豆や少し変形したもの、虫喰い、汚れなど取り除く作業を人間の手で行うと、1時間やっても、たくさんにはならないのです。私はそれを北海道上士幌町の農場で経験させていただいたことがあり、豆選りの大変さを思い出しました。
豆磨きは、袋にしたタオルなどで包んでゴシゴシこすって磨きます。あんな手間がかりなことを東京日本橋の会社でやってくださったとは‥‥
豆の美しさをわかる自分で良かったなと思います。言葉にしていただかないと見えない「人の温もり」に気付くキッカケを持てたから。「ありがとうございます。おいしいあんこ作ります」という気持ちが込み上げてきました。
美味しいあんこを作りたい
あんこの作り方、人によって、お店によって、ビミョウに違いますよね。どの本に書いてあるやり方が正しいのか、迷うときありますね。私がそうでした。
そして、あるとき、「これ、このやり方が美味しくできる」と、まるで習得したように錯覚して、しばらくその作り方でばかり作りました。
そして、またあるとき、自分の常識を覆すくらい違うやり方を知って、そちらの作り方に傾倒したり‥‥ 続けて別の名人芸をご教示いただいたり‥‥ 結果、ちっとも上手くいかなくなりました。
スランプ。
千利休の教えに、
稽古とは 一より習い 十を知り 十よりかえる もとのその一
なる言葉がありますが、十を知る前に、今のところおそらく三あたりに居たかと思うのですが、「あんこ作り」の振り出しに戻ることにしました。
今回はコチラ(2017年9月頃)の作り方に戻しました。真ん中あたりに載せてます。
あんトースト
あんトーストに使うあんこには、隠し味の塩を入れません。
パンの熱で溶けたバターの塩分が、あんこの甘さを引き出す感じ。だから、あんこだけ食べると、少し物足りないかもしれません。
あんこには、適度な水分も必要です。おいしいあんこ、この先何年もかけて作り続けていたら、いつか到達できるあんこがあるのかも‥‥
「十を知り 十よりかえる もとのその一」、その粋までいきたいなぁ‥‥
ヨーグルトとあんこの組み合せもオススメです。ヨーグルトの乳成分と合わせることで、あんこに含まれるポリフェノール成分などの吸収率が上がります。
お味の面では、シナモンを振るのも好きです。お試しください。
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