大納言小豆の石豆

石豆(いしまめ)

豆の中に「石豆」という豆があるのをご存知でしょうか? 小豆虎豆ひよこ豆などの豆の種類ではありません。豆の性質を指します。石のようにカタイ豆? いえ、水に浸けても戻らない豆のことを「石豆」といいます。

私が「石豆」を知ったのは、10年くらい前のこと。豆ビギナーの私は、北海道の地豆「紅しぼり」を上手に水もどしすることができず、穀物販売店のK店長にお訊ねしたのでした。

豆の中には、子孫を残すためにごくわずかな確率で、水に浸けても戻らない豆があるそうです。それを「石豆」と呼ぶそうです。紅しぼりだけではなく、大豆や小豆にも「石豆」は存在します。

紅しぼりや大豆などが、豆の表面から吸水するのに対し、小豆やササゲ、大納言などはヘソの種瘤部分からのみ吸水します。そのため、小豆などを水浸けしてもどすには丸1日くらい長い時間がかかります。その吸水口である種瘤が詰まると「石豆」になるのだとか。

う〜ん。この先、けっこう専門分野です。

大納言小豆の石豆

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これは大納言を水浸けし、1日おいてももどらなかった豆だけを更に水浸けしたもの。

器の中に、色が薄い膨らんだ豆と、色が濃い乾燥状態と同じ形状のままの豆が入っています。

色の濃い元のままの大納言小豆が「石豆」です。2日、3日おいてももどらないから、石豆の中の石豆、子孫を遠い遠い未来につなぐ救世主たる大納言の石豆です。

北海道産でもなく、岡山や丹波、京丹波産でもない、春先に買ったこの大納言は、小規模の生産者さんが手しごとで栽培された豆で、豆選り(まめより)も、おそらく手より選別されたものだと思います。

1袋300gの中に、石豆と石豆予備軍が通常より多く含まれているように感じました。

おそらく豆を一カ所に集めて大規模に選別するときは、機会選別にかけられ「石豆」は歩留まりになるはずで‥‥ 生業として、豆を栽培することの大変さを思います。

手摘みする豆の場合

石豆について調べていたら、石豆は完熟した豆の乾燥が進むと発生しやすいそうです。莢ごとに生育具合をみて収穫時期を調整すると、石豆を防ぐことにつながると書いてありました。

これまで自分で豆を育てた経験は、ファーベ、黒大豆、紅大豆、秘伝豆、白大豆くらいしかありません。観察用ではなく食用として、豆を育てることをしてみたいです。

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