落花生は、眠る
落花生の苗を植えました。確かに、豆の仲間です
「落花生も豆の仲間ですか?」と聞かれ、以前は「はい。おそらく、そうでしょう」くらいに答えていました。2016年に、仕事で落花生の原稿を書いたとき、落花生がマメ科・マメ亜科・ラッカセイ属の植物であることを確認し、それから安心して「はい。落花生も豆の仲間です」と言えるようになりました。
それらはすべて、ネット検索で知った気になっただけの机上の空論的知識でした。しかし、今回、初めて自分で落花生のベランダ栽培をするようになって、落花生が豆の仲間であることを確信しました。
ご覧ください。この葉っぱ。ピーと名が付くマメ科の植物の葉っぱと似ています。スイトピーとか、えんどう豆(グリンピース:ピースはピーの複数形)とか、こんな丸い葉っぱなのです。
pea マメ粒ひとつ
peas 複数のマメ
peanut 落花生の莢の中の1粒
peaunts 複数のピーナッツ
落花生は眠りの植物!
落花生を植えて、数日後。夜中に窓の外を見ると、なんか違うのです。昼間の形と葉っぱが違う。何かヘン! 何がヘン? どう、ヘン? と思って夜中に屋外に出てみると‥‥
ね、違うでしょう! 葉っぱがぺたんと閉じています。垂直に立ってるし、2枚が薄っぺらく貼り合わさったように閉じています。
うひゃあ〜、何これ? と思って1晩、翌朝、2晩、翌々朝、3晩と確認し、落花生の葉っぱは毎日、朝に開き、夕べに閉じてを繰り返していたのです。
なんで? わからん。知らん。でもこれは、すごい! 世紀の大発見をしたような気になりました。落花生って、眠りの植物だったのです。しかも、まるで手をあわせ、合掌するかのように拝んでいる気配。
私の落花生、何を祈っているのでしょう?
地中に実を着けます
今回、枝豆に加え、落花生も植えようと思ったのは、ホームセンターで売ってるのを見つけたことがキッカケですが、心ひかれる由縁は数年前からありました。
2016年8月末に、道の駅「豆コレクション」用に書いた原稿に、
「落花生は、ジャガイモなどのように土の中に実をつける珍しいマメ科の植物です。背丈が30cmくらいになると花が咲きます。受粉すると子房がどんどん伸びて、土の中3〜5cmほどのところに鈴なりに莢ができ、その中に実が2粒ずつ育ちます。
掘り出した落花生は、土を落として水洗いしたあと、殻つきのまま煎ったり、蒸したり、茹でたりして食します」と記しています。
受粉して、土の中にひゅ〜っと伸びた先に実をつける様子を自分の目で確認したいと思ったのです。
実は、かつて、福岡県の浮羽だったか、サツマイモと落花生の収穫に行ったことがあり、茎をエイヤァ! と引っ張って、地面の中に泥付きの落花生が埋まっているのを掘り出した経験があります。だから、土の中に実が入ることは知っているのだけど、本当にそんなふうに育つのか、豆好きとして体験してみたくなりました。
ピーナッツも、しあわせのタネですね
今夜も落花生は、合掌したように眠っています。朝の目覚めは、5時とか5時半とか明け方、外が白み始めてから。
豆の「ピース/peas」と、もう一つの「ピース/peace」、発音の悪い日本人と英語を聞き慣れない日本人には、同じピースに聞こえます。
ピースは、peaceと似ています。peasのおかげで、私は毎日、しあわせな気分になります。
落花生が夜毎拝んでいるのは、おそらく宇宙の平和でしょう。草丈30cmくらいになって花が咲き、地中に実を結ぶ頃には、昨今のCウイルス騒動も静まっていると思うのです。
あ、ピーナッツは、落花生の中に入っている2つの豆粒のことを指すそうです。カラ付きを落花生、カラ(莢)から出した複数の豆粒がピーナッツ。覚えておくと、ピーナッツ博士っぽく語れるかも(笑)
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