豆は「しあわせ」のタネである

9月15日、邪気を祓うお赤飯

あずきの赤は邪気を祓う

9月15日「赤飯の日」。

昔から「小豆の赤は邪気を祓う」と言われてきました。人様のしあわせやおめでたい出来事を祝うシーンに登場することが多いお赤飯ですが、北陸など親鸞さんとご縁の深い地域では、仏事の忌明けに用いられたりもします。

魔を滅する「まめ」、邪気を祓う「赤」、そんな願いをこめて いにしえ人は祈りの場にも、あずきを用いてきました。

私にはアフガニスタン人の友だちがいます。

4~5年前、彼女がまだ家族で日本に住んでいた頃、何度かお赤飯を食べてもらったことがあります。彼女も旦那さんも日本食を好んでくれて、子ざるのような長男クンは「ライスボール!」と喜んで食べていました。二男クンはまだ0歳児でした。

最近、テレビやネットのニュースで「アフガニスタン」を見ると、ピクンと反応します。お気楽に友だちとして会っていた頃に、アフガニスタンの生活習慣や女性観をもっとわかっていたら、私は彼女の心情をもっと深く理解できていたかもしれないと・・・

数年前に祖国に帰った Aちゃんファミリーが、無事にいてくれることを祈ります。

またいつか再会して、赤飯のライスボールを食べてもらえますように・・・

 

半月ごとに祈りを込めよう

上のお赤飯は9月1日に作りました。今日のお赤飯は、こちら。

お赤飯を作ったときも、白ごはんや炊き込みごはんを炊いたときも、まずは神棚さまにお供えします。

神棚さまに9月前半の御礼を述べて、9月後半の無事もお願いしました。

神棚さまと懇意にしておいて何ですが、やっぱり脳裏に浮かぶのはアフガニスタン人の友人のこと。

Aちゃんファミリーは無事でいるのでしょうか? 2人の男の子は日本でいうと幼稚園と小学校の年齢。彼らは、ちゃんとご飯が食べられているでしょうか? 

Aちゃんたちに会えたら、私は喜んでどれだけでもゴハンを作ると思います。

おそらくこれから、アフガニスタンやタリバンがニュースに出るたびにAちゃんを思い、1日と15日には無事を祈りながらお赤飯を作るのだろうと思います。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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