豆は「しあわせ」のタネである

小正月はお餅を入れた「あずき粥」を

小正月は別名「女正月」

1月15日は小正月(14日の日没〜15日の日没までという説や、14日〜16日という説もあります)。旧暦で新しい年の最初の満月が大正月、2回目の満月を小正月とした名残りだそう。

女正月は、年末年始に慌ただしく台所に立ち、たくさんのお客さまをお迎えした女性たちに、「一息ついてゆっくりしましょうね」と設けられた旧き良き時代の習慣です。

その小正月(女正月)に欠かせないのが「あずき」。食物繊維やビタミンB1、鉄分、ポリフェノールなど栄養豊富な小豆は、女性にとってうれしい食べ物。

小正月には「あずき粥」を口にして、この1年も元気に、しなやかにお過ごしください。

 

お餅を入れた「あずき粥」で願いごと成就

お正月のお餅が残っていたら、あずき粥に加えてください。

餅は「望」に通じることから、新年に願いを込めて加えるようになったそう。

お餅を「粥柱」といい、俳句の季語でもあります。

 

私は「むすめきたか」という名前の珍しい小豆を使って、あずき粥を作ってみました。お餅は、お正月の鏡もちを使うはずでしたが‥‥ 木槌などがなくて、パックのお餅を切り分けました。

むすめきたか」は、元は浜松のMさま(豆なブログ読者さん)が昨年お送りくださったもの。半分だけ実家に送ったら、母が育ててくれていました。Mさま小豆の子孫です。

 

お餅を入れた小豆粥の作り方

[材料]約3人分

あずき、又は大納言 大さじ2

小豆の煮汁(足りない分は水を足す) 3〜4カップ

白米 1合

塩 少々

おもち 丸または角餅を2個(好みで増減可)

 

[作り方]

1.小豆を洗って火にかけ、沸騰して5分ほど茹でたら茹で汁を新しくし(渋切り)、弱火で20分ほど下茹でする

2.その間にお米を洗って、ザルにあげて30分ほど置く

3.土鍋(または炊飯器)に2のお米、水(炊飯器のときは、指定の目盛りまで)、塩を加えて火にかける

4.土鍋は最初 中火にかけて沸騰させ、弱火に落として30分ほど焚く

5.その間にお餅を細かくしておく。

6.4にお餅を加えて再度、土鍋の蓋をして5分ほど置く

7.出来上りに水分を吸ってしまっていたら、湯を足し加える

 

 

*作り方6で長く置きすぎると、左の写真のように餅がとけてしまうので注意!

*右の写真は「むすめきたか」の炊き上がり。模様がちゃんと残っていました(^^)

*「むすめきたか」は あずきミュージアムにもあり、「姉子」という名前で展示されていました。

 

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  1. 2018年 1月 15日

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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