豆は「しあわせ」のタネである

豆乳? 牛乳? 枝豆ポタージュ比較

枝豆のポタージュなんだから、割るのは豆乳?

枝豆料理の試作メモ書きです。

豆のポタージュを作るとき、私が使うのは乾物の豆です。黄大豆、青大豆、手亡豆、とら豆、大福豆など使います。それを今回は、枝豆で作ってみることにしました。

せっかく枝豆のポタージュなのだから、豆乳が合うはず‥‥ と考えて作ってみました。

〈材料 約2人分〉

・枝豆 蒸し焼きにして莢から出した豆だけ 100g

・玉ネギ 薄切り 100g

・豆乳 100cc+100〜150cc

・オリーブオイル 小さじ1

・塩 少々

※この分量 ↑ は試作です。後半に載せてるほうが、おいしいです。

〈作り方〉

1.枝豆を蒸し焼きにして、豆を取り出す

2.鍋にオリーブオイルを敷き、薄切りにした玉ネギを透き通るくらいに炒める

3.ミキサーに1と2、豆乳100ccを入れ、攪拌する。粗つぶし、滑らかつぶしは好みで調整

4.玉ねぎを炒めた2の鍋に3をもどし、豆乳を100cc加え、中弱火でブクブク泡立たないよう気をつけ、途中でかき混ぜながら加熱する。けっこうトロリとしてるので、サラリとしたのが良ければ、豆乳を足す

5.器に入れ、フレッシュのパセリなど散らして出来上がり

 

牛乳でも作ってみました

豆乳で作ったポタージュをTさんに試食してもらいました。「おいしいね、枝豆がわかる」と。ですが、私には何かピンときません。何だろう? 洋菓子を作るとき、生クリームの代わりに豆乳で作ったお菓子のような、野菜スープのような、旨みに乏しいヘルシーポタージュのような‥‥

そこで、後日、再度検証。今度は、いつものように豆+玉ネギ+牛乳の組み合わせにしました。食べ比べるために再度、豆乳バージョンも作りました。そして、枝豆率を上げました。

 

〈材料 約2〜3人分〉

・枝豆 蒸し焼きにして莢から出した豆だけ 130g

・玉ネギ 薄切り 100g

・牛乳 100cc+150cc /豆乳バージョンも同じ分量で

・オリーブオイル 小さじ1

・塩 少々

〈作り方〉の手順は、最初と同じです。さぁ、今度は?

 

2人の感想

試食係のTさんをまたもや呼び出して、食べ比べに協力してもらいました。どう変えたかを告げず、2つを食べ比べてもらい「こっちが、おいしい!」と言ってくれたのは、牛乳バージョン。私も同意見でした。

豆乳にこだわりのある方や、ヴィーガン嗜好の方には牛乳はおすすめしませんが、一般人の口には牛乳割りのほうが合うのではないかと思います。枝豆は大豆の若いので、豆乳は成熟果を搾ったもの。同じ品種ですると味が喧嘩することはないかもしれませんが、手に入る豆乳には「無調整」「調整」「有機」「国産大豆」などの表示しかありません。

牛乳割りは、味がケンカする印象はなく、ポタージュとしてのコクを出してくれていると思います。枝豆の味? わかる人には、わかる。わからない人のために、枝豆をつぶす前に3莢くらい残しておいて、盛り付けのパセリ代わりにトッピングするというのも良いと思います。枝豆グリーンが、爽やかでいい感じですよ。

 

JA全農さいたま JAいるま野 田中健一さんの枝豆

2回目の枝豆ポタージュは、埼玉県 JAいるま野の枝豆を使いました。

この枝豆は莢がとってもキレイでした。実の入りも良くて、枝付きが手に入ったのも新鮮さの証です。JAいるま野のホームページには、枝豆レシピを多数公開されています。コチラ、ご参照ください。

田中さんの枝豆は蒸し焼き、おかゆ、枝豆ポタージュにしました。豆にチカラがあるから、枝豆の味がわかる料理ができました。ふんわり、やさしい味です。

田中健一さん、丁寧に手間をかけて、おいしい枝豆を育ててくださって、ありがとうございます。

このまえの「埼玉県産 茶豆風えだまめ」といい、いるま野の枝豆といい、埼玉の枝豆はナイスですね。

JAいるま野の提唱する「おいしいゆで方」は、こちら

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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