一休善哉の日「善きかな」の善哉をいただく
1月最終日曜日は「一休善哉の日」
昨夏に伺った京田辺市の「酬恩庵 一休寺」、一休さんのお寺で開催される「一休善哉の日」の催しに行ってきました。
「絵馬の祈祷奉納」「善哉をいただく」、立て札にあった説明は前回読んだはずでした。行って体験してみて、その意味がわかりました。
立て札の結びに「あなたの誓いごとは何ですか?」と書かれています。が、ただ「絵馬に何か書く」くらいの意識しかなかったから、「誓い」を書くことの難しさを改めて実感しました。
願いだったら、すらすら浮んでくるのに、いざ「誓い」と問われると書けない‥‥
絵馬の祈祷
絵馬に記す「誓い」を絞り出して、しばし待つと方丈に通され、お坊さまが唱えられる般若心経を極小声で一緒に唱え、法話をお聴きしたあとショート坐禅。
おっと! 着物で来てしまった‥‥ ゆえに、椅子坐禅に逃げました。皆さんの防寒着の上から肩に届く警策の音が、布団たたきの音みたいに耳に響き‥‥
お庭に粉雪が舞っていました。有り難い法話から、おぼえ書き。
「一休善哉の日」に絵馬の祈祷奉納を行う催しは、今年で14回目だそうです。
一休禅師が正月に京のみやこを髑髏を掲げて歩かれた際に、答えられた言葉が「門松は冥途の旅の一里塚 めでたくもあり、めでたくもなし」、一休禅師が88歳で亡くなられて、535年がたちました。
未来は「いまだ来ず」と書きます。
御祈祷のあと、絵馬の奉納所に「誓い」をかけて‥‥ 一休さんに変身(^^)
こんなにたくさんの誓いが奉られています。
一休善哉をいただく
一休禅師は一月一日生まれ。御餅入りの小豆汁を御馳走になり一言。
「善哉(よきかな)この汁」と言われたそうな
一善一年
受付でいただいた袋の表書きより
そう、「ぜんざい」の名付け親は一休さんなのです!
一休善哉は、お椀にたっぷりよそおわれ、一休寺納豆と温かいお茶が添えられていました。蜜漬けにした大納言小豆(たぶん)がシロップに入ったような上品なぜんざいに、一つひとつ焼いたお餅が浮んでいました。
あ〜、しみじみ。今日、ここに来れて良かった。
おかげで、若いお友だちができました。一期一会の出逢いは、一休さんのお導きでしょう。
大学生のNちゃん、この春に社会人となるそうです。
一休寺のバス停を降りたときから、帰りの近鉄電車までずっと仲よくしていただきました。Nちゃん、ありがとうございます。
今日の一休寺はしんしんと寒くて、こころに温かい1日でした。
私たちがいる間だけでも、一休寺には100人以上の参拝者が来られているように思いました。お世話役の皆さまの親切なご対応を有り難く感じました。
緑うるわしい季節も、粉雪舞う一休寺も、どちらもステキな景色と思い出が心に刻まれました。
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