豆は「しあわせ」のタネである

松屋常磐の味噌松風

今年も1年ありがとうございます

お正月仕度は終わりましたか? こちらは例年どおり、やり残しだらけの大晦日です。

気になっていた和菓子を味わうことができました。

 

松屋常磐さんの味噌松風、大丸京都店の地下1F 京銘菓で入手しました。お店は御所の近くにあるそうです。

 

「松風」と聞くと、表面にゴマのついた薄いお煎餅のようなものをイメージするのですが、京都では違うのですね。

蓋を開けると、ふわ〜っと広がる白味噌の甘みある発酵香が鼻に届きます。初めて口にした味噌松風、見た目の印象よりカタメの食感でした。包装の仕方を見て、日持ち3日の理由もわかりました。

ひと口目「あれ?」と感じたけど、噛むほどにより深くなる白味噌の味わい。好きでした。おいしかったです。なつかしい、知ってる食感? 蒸しパンを固くしたような‥‥

最初にカットした一切れでは足りず、お替わりも進みました。

 

 

紫野味噌松風しおり より

 代々、公家や茶人に愛でられてきた紫野味噌松風は、謡曲(松風)に因み大徳寺五十七世和尚から伝授されたといわれています。

 京都の白みそ(西京味噌)に小麦粉を練り混ぜ焼き上げたものです。

一子相伝の技で香ばしく焦げ色ついた表側と、ほの白い裏側との対比に趣きが有ると贔屓にして戴いております。

 御所出入りの舗として、御光明天皇より、禁裏御菓子匠の白い暖簾を賜り創業から三百六十年の今日に至って居ります。

とありました。

味噌松風そのものも美味しかったけど、この由緒書きを読んで、いっそう「ははぁ〜」と頭が下がる思いでした。さすが京都の舗です。

昨日から京都暮らし9年目に入ったというのに、和菓子のしおりを読んで、まだまだ知らないことだらけの京都の奥深さを感じます。この土地は、探検しがいのある面白い土地です。

来年も、豆・豆料理探検を続けてまいります。よろしくお願い致します。

 

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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