豆は「しあわせ」のタネである

かぼちゃと小豆のいとこ煮

女性の好きな 芋・栗・なんきん

朝夕過ごしやすくなりました。そろそろ秋の始まりですね。芋・栗・なんきん、おいしい季節が始まります。

この前までスーパーでは輸入かぼちゃしか見かけませんでしたが、8月に入ったあたりから国産が出回るようになりました。京都では長崎産のかぼちゃが売られていました。

シーズン始めの国産かぼちゃ・・・ すぐに思い浮かぶのは、いとこ煮です。

かぼちゃと合わせるのは、あずき。デンプン質が多く、ほくほくとした食感になるから「いとこ」とされたのかと思いきや、火が通りにくいものから追々順に煮るからだとか。追々 → おいおい → 甥甥 と変化して、甥っ子と甥っ子だから「従兄弟」煮となったとか。ダジャレっぽいですね。

ほかに、山形ではあずきと餅米、北陸では根菜類とこんにゃく・揚げ・あずき、萩では椎茸・かまぼこ・白玉だんごと小豆を合わせる「いとこ煮」があるようです。

どうやら「いとこ煮」の共通点は「あずき」のようです。勝手にアレンジして金時豆とか使ったら、それは「いとこ煮」とは言えない・・・?

 

いとこ煮を作ってみましょう

[材料 約3〜4人分]

・かぼちゃ  1/4個

・あずき(乾燥)  大さじ2

・昆布  10cm角

・砂糖  小さじ1(てんさい糖を使いました)

・薄口醤油  小さじ2

 

[作り方]

①あずきをゴシゴシ水洗いし、新しい水にしばらく浸しておく(こうするとアクを吐き、火の通りも早くなります)。

②昆布は水に浸して出汁をとる。

③かぼちゃは食べやすい大きさに切って、面取りをしてボウルに入れ、砂糖を振りかけてまぶし、しばらく置いておく(こうすると、かぼちゃの甘さと相まって自然な甘さに感じられます。かぼちゃの水分を引き出し、水っぽさがホクホクになります)。

④あずきの水を変え、少量の水と共に鍋に入れて火にかけ、沸騰後10分ほど茹でて渋切りする。新しい水に替えて更に10〜15分ほど茹でる。

⑤ ④と同時進行で、②のだし汁でかぼちゃを茹でる。途中で④のあずきを加え、薄口醤油を回しかけて煮る。

⑥適度に火が通ったら煮崩れる前に火を止め、鍋に蓋をして余熱で煮上げる(こうすると、かぼちゃ、あずき共に煮崩れしにくいです)。

おいしく出来ますように。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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