豆は「しあわせ」のタネである

治五左衛門の「だだちゃ豆」2022

鶴岡のお盆とともに始まる、だだちゃ豆シーズン

8月8日は「だだちゃ豆の日」、2011年7月に山形県鶴岡市で制定され、今に続いています。鶴岡市内のスーパーやJAさんなどで、「だだちゃ豆の日」ののぼりを見かけたことがあります。

もうすぐ、だだちゃ豆の日がやってきます。

その前にお盆があります。鶴岡のお盆は関東と同じ7月中旬です。13〜15日頃にお盆行事が行われるようです。

お盆の頃に収穫される希少な枝豆があります。「つるおかぼんちゃ豆」という枝豆です。今年も、十五代 治五左衛門 石塚ファームさんからお送りいただきました。

3種類の枝豆を、ありがとうございます。

早生小真木だだちゃ豆・つるおかぼんちゃ豆・黒丸です。

 

鶴岡 治五左衛門のえだまめ、だだちゃ豆

鶴岡では、だだちゃ豆の種は自家種を使われます。優良枝豆を次年度用に残して、代々タネを受け継いでいくそうです。

石塚ファームでは「治五左衛門」を襲名し、現在は十五代が継いでおられます。

 

◎つるおかぼんちゃ豆

「山形大学育成品種 赤澤一号」の表示あり。鶴岡のお盆の頃に収穫される茶豆だから「つるおかぼんちゃ豆」と記憶しています。

以前の資料を見返したら、

旧鶴岡市内のお盆にあたる七月十三日頃に食べられる超極早生の茶豆であることから「つるおかぼんちゃ」と名付けられました。

この枝豆は山形大学の赤澤先生により庄内地方在来「極早生だだちゃ豆」を親として育成された新品種です。

という記録が残っていました。

なんだか、やっと、ここから「だだちゃ豆の夏が始まる〜」という印象。おいしいです。

なんというのか、今シーズン、ぼんちゃ豆以前に食べた枝豆とは異なるおいしさ。旨味の横幅が広いというか、ぷりっと美味しくて、止まらなくなります。

Nさんと一緒に食べました。

 

◎黒丸(黒鉄砲/舞台だだちゃ豆)

だだちゃ豆の中で、私の好きな一種です。好きの理由はいくつかあって・・・

豆粒の丸みがしっかりしてて、くびれはっきり。

いつものように「蒸し茹で」にしました。

加熱すると、豆粒に色味が現れます。「黒丸」は、ほんのり黒っぽくなりました。最初の「つるおかぼんちゃ豆」は、うっすら茶色です。

ごめん、やっぱし、これが好き。うまいなぁ〜!

これはTさんと味わいました。

 

◎早生小真木だだちゃ豆

こちらは豆のサヤが平べったくて、だだちゃ豆らしさがよく出ています。

これも、おいしい。ホントおいしいです。どれもおいしいから、どうおいしいかはそれ単体では書き表しにくくて・・・

蒸し茹でしたものを冷蔵保存して、3つを食べ比べました。

 

3種食べ比べ

左から つるおかぼんちゃ豆・黒丸・早生小真木だだちゃ豆

それぞれの特徴の味わいの比較

つるおかぼんちゃ豆 ▶︎ すっきりとした旨味、若々しい味わい

黒丸 ▶︎ プリッとした食感、アミノ酸が強い? 高タンパク?な味わい

早生小真木だだちゃ豆 ▶︎ 甘みが強い。スィートコーンのような食感と味わい

比較すると、それぞれの個性がわかります。

おいしかったです。石塚さん、ごちそうさまでした。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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