豆は「しあわせ」のタネである

KYOTOカレー製作所 カリルの月替わりカレー

製作所のカレー

店の前を通りながら時間帯が合わず、ずっと気になっていたカレー屋さんに、ようやく行くことができました。「カレー製作所 KYOTO カリル」さん、最寄は地下鉄丸太町駅でしょうか、府庁や京都第二赤十字病院の近くにあります。

府庁のさくらをチェックして、いい感じに咲いてたから開店時間を少し過ぎた11:20頃に店に入りました。店内にはスパイシーな香りが充満し、「おいしいよぉ〜」感にそそられます。

初訪問につきメニューを熟読し、注文したのは月替わりの[アサリキーマカレー]です。メニューに[豆と野菜のカレー]も載っていましたから、そちらは同行の輩にお願いし‥‥

 

最初にサラダが出てきて、一緒にテーブル設置のピクルスを次々に3種類味見しました。う〜ん! 複数の香辛料や調味料が一緒になった専門店の味です。心地よい食感とスパイス感、お店で一つひとつ仕込をされているのだろうな‥‥ とか考えていたら、カレーがますます楽しみに。

 

アサリキーマカレー

キーマって経験上、玉ネギと豚ミンチの粒ツブをポロポロにして作るイメージでした。そこにひよこ豆を加えるパターンが、豆の人としては慣れっこで‥‥ え、アサリ? こんなカレーもあるんだ〜? と頼んでみました。

いつものことですが、たとえ失敗しても未知のものを食べてみたい性分です。アサリキーマカレーは、あさりの入った鶏キーマカレーだそうです。出てきたのは、これ。

しっかりアサリの存在感がありました。ノーマルの辛さでしたが、私にとっては鼻水と涙を誘う辛さでした。生姜もピリッとわかりました。あさりの出汁がカレーの辛さと混じって、むにゅむにゅの食感もいいなぁ、と思いながら口にしました。

 

チャナダル(写真右・挽き割りの豆)もトッピングに添えられていました。豆がとろけていないのは、店で水もどしして茹でたものを使われているからだと思います。「よかった、業務用水煮や缶詰めでなくって‥‥」外でこういう豆を口にできるとうれしくなります。

 

[豆と野菜のカレー]も味見させていただくと、アサリキーマより辛さはマイルドで、ひよこ豆レッドキドニーが使われていました。サツマイモが入っていたのが意外で、タマリンドにその甘さも加わってマイルドなとろみが感じられるのだろうな、と‥‥

<後日談:レンズ豆やチャナダルがとろけて、とろみに加わっているということでした。>

 

初めての店で初めて口にする料理は、調味料は何? 香辛料は? 火の加減はどのタイミングで? と、無意識に分析しながら食べています。そうしてそれは、いつの日か自分のレシピのかくし味となることも‥‥。

 

「カレー製作所」というキャッチフレーズに、ふたりのカレー職人さんの本気度が伝わってきました。きっとまた食べにうかがいます。おいしかったです。ごちそうさまでした!

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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